2015/03/19

Hawaii Chess Festival Day1


ハワイの夜明け

ハワイで開催される国際大会、Hawaii Chess Festival に参加するため、初めてのハワイへとやってきました。今回のレポートは初日から試合最終日の5日目まで、5回に渡ってお届けしようと思います。3/18 の夜、日本を発った私と南條くんは、同日の午前6時40分にハワイへと到着しました。日本を出て時間が大きく戻るのは、フライトは6時間ながら、時差が19時間もあるハワイならではです。到着したちょうどその頃、ハワイで日出が見られたのはラッキーでした。空港からではなく、ダイヤモンドヘッドからであれば、もっと綺麗な景色が拝めたかもしれませんね。


空港でポールと合流した私たちは、タクシーでワイキキ方面へ。ハワイはこの日、見ての通りの快晴です。アラモアナセンターの目の前、東西に大きく伸びる公園を抜ければ、アラモアナビーチが姿を現します。オアフ島の観光の中心地、ワイキキのビーチに比べれば、人も少なく、穏やかに過ごせる場所です。


今回、一緒に大会に参加する松田さんの滞在先にもお邪魔してきました。41階から眺めるアラモアナビーチはこの通り! 色が違って見える部分は、サンゴがあるためです。左手に見えるマジックアイランドでは、昨日はGM Gareev の目隠し同時対局を中心としたチェスイベントが、メインの大会に先駆けて開催されています。


ハワイ到着後初の食事は、ハワイのマグロ、アヒをご飯にのせたポキ丼をいただきました。この店のは辛みのあるソースでしたが、一口にポキ丼といっても、具材から味付けまで様々なようです。こちらのハワイ名物は、また明日以降も試してみたいですね。


昼食後に軽くアラモアナセンターとビーチを散策後、オープニングバンケットに参加するために、会場となるHilton Waikiki Beach へと向かいます。宴会場を貸し切った試合会場には、面白い企画がいくつか。こちらはオークションの貼り紙で、落札したい人が前の値段より高い値段を次々と書き込んでいきます。GM Samuel Shankland とのブリッツ4局は、30$ からのスタートです。


GM Challenge の目玉ともいえるゲスト、女性世界チャンピオンHou Yifan の切手セット。中国ではこうしたものまで売られているのかと感心しますが、世界チャンピオンなんですから、あっても全く不思議ではないですね。


壇上に2つのセンサーボードの用意が... やはり、GM Challenge は中継されるようですね。計12戦のクイック& ブリッツで、情けない姿を披露しないよう、頑張ってきます。


遅れてきた最後のGM Challenge のゲスト、GM Gareev とは謎のポーズで記念撮影(笑) 乗りの良い若者でしたが、盤を挟むとどのような顔を見せてくれるのか、20日の朝に、この目で確認してこようと思います。


そしてバンケットの終盤のイベントでは、Hou Yifan とShankland が、それぞれ他のプレーヤーと組んで、ペア戦を行う企画が行われました。Hou Yifan のペアはマウイ市の市長。対するShankland のペアは、8か月ぶりの再会を果たしたポール飯沼さんでした。結果は見事、Shankland ペアの勝利! 実力の拮抗した面白い勝負でした。ポールにとっては、良い思い出となるイベントだったでしょう。

この日はバンケットから宿泊先に戻って終わりですが、明日は朝からホエールウォッチング、そして夜にはOpen のR1 が開始されます。初戦は格下相手になると思いますが、油断せずにしっかり勝って、20日のGM Challenge を迎えたいですね。明日からの本格的な大会報告も、是非お楽しみに。

2015/03/15

The Highest Level Training in Japan on 12th March Vol.2


3月の羽生さんのトレーニング記事、第2弾です。この日のお昼は沖縄料理が休業、イタリアンが満席だったため、近くの焼肉へ。昼食の席での話題は、チェスがカペル、将棋が王将戦についてなどでしたが、共通の話題として、2020年のWMSG がありました。先日の記事で私も書きましたが、東京への誘致活動が本格的なり、さらには東京での実現となれば、日本の将棋界、チェス界にも大きな影響があるでしょうね。

さて、午後の試合は色を入れ替え、私が白番です。トレーニングが終わって振り返ってみれば、黒で久々に勝てたことで、リラックスしてゲームに臨めたと思えます。

Kojima, S (IM, JPN, 2403) - Habu, Y (FM, JPN, 2398)
Training (2)

1. Nf3 Nf6 2. c4 e6 3. d4 b6 4. g3 Ba6 5. Qa4!?



まさかの羽生さんによる初のQueen's Indian でしたが、用意していたQa4 Variation で冷静に対処します。ハンガリーで指そうと研究だけはしていましたが、ようやく実戦の機会に恵まれました。しばらく定跡通りに進みます。

5... Bb7 6. Bg2 c5 7. dxc5 bxc5


c5 にピースを残す変化に対しては、7... Bxc5 8. O-O O-O 9. Nc3 Be7 10. Rd1 Na6 11. Bf4 Nc5 12. Qc2 Qc8 13. Rd4!? d5 14. Rc1+/= が良いのではないかと考えています。

8. O-O Be7 9. Nc3 O-O 10. Rd1 Qb6 11. Bf4 d6 12. Qb3!?



12. Rd2 Nc6! は黒が満足で、12. Rab1!? もあまり好きな形ではありません。そこでクイーンを早めにぶつけ、その後でルークをdファイルに重ねる作戦を取ります。

12... Rd8 13. Rd2 Nbd7 14. Rad1 Ne8 15. e4!?


ここは難しい判断ですが、2つのポーンでd5 のマスを抑え、d6 のポーンを固定してしまいます。悩むのはクイーン交換を許して良いのかどうかですが、私はOK だと考えました。もう少しゆっくり試合を進めるのであれば、15. Qc2 とクイーンを下げてから、e2-e4 を行うべきでしょう。

15... Qxb3 16. axb3 a6?!



私は試合中、e4-e5 からのブレイクが決まれば、白が良いエンドゲームになると思っていました。そこでそれを防ぐためのe6-e5 を羽生さんに提案しましたが、これには驚く返しがありました。16... e5 17. Bxe5!


Analysis Diagram

先まで読み切るのは難しいですが、このポーンは取ることができます! b7,e7 のビショップにダブルアタックがかかることを、試合でも検討でも見落としていました。17... Nxe5 18. Nxe5 dxe5 19. Rd7 Rxd7 20. Rxd7 Bf8 21. Rxb7 Nd6 22. Rc7 Rb8 23. Rxc5 Rxb3 24. Nd1 Rb4 25. Bf1 Nxe4 26. Rxe5+/=

17. e5!



ここは白からブレイクのチャンスです。私の考えでは、白のダブルポーンよりも、黒のc5 の孤立ポーンのほうが負担になります。

17... Nxe5 18. Nxe5


ここは少し時間をかけ、どちらのピースでナイトを取るか考えました。本譜は自然に見えますが、ビショップからもありえる手です。18. Bxe5!? dxe5 (18... g5!?) 19. Rd7! (19. Nxe5 Rxd2 20. Rxd2 Bxg2 21. Kxg2+/= これが私のイメージしていたポジションで、白がやや良いながら、これならば本譜でのようにビショップを残すが自然だと考えました。) 19... e4 20. Rxe7! (20. Ne1?! Bc6! 21. Rxe7? Rxd1 22. Nxd1 Kf8 23. Rxe8+ Rxe8=/+) 20... Rxd1+ 21. Nxd1 exf3 22. Rxb7 fxg2 23. Nc3+/-


Analysis Diagram

このポジションは、ルークの侵入している白が明らかに優勢です。Rd2-Rd7 のアイディアは、頭にありながらも、なかなか実行できませんでした。

18... Bxg2 19. Kxg2 dxe5 20. Bxe5?!



ここで難しいのは、ルーク交換のタイミングです。私は黒がルーク交換を避けながら戦える1つの変化が見えていながら、このタイミングでの交換に踏み込めませんでした。20. Rxd8 Rxd8 21. Rxd8 Bxd8 22. Be3!+/= この手を私は見落としていました。正直にe5 のポーンを取るよりも、c5 を取ってパスポーンを作ったほうが、白は勝つチャンスを作りやすいのは明らかです。

20... f6?


20... Rxd2! 21. Rxd2 Ra7! 羽生さんはこのアイディアを見つけられなかったのでしょう。b8 のマスを使えないのであれば、b7 からb3 をアタックするのが、黒の唯一可能な反撃でした。 22. Na4 Rb7 23. Rd3 f5=

21. Rxd8 Rxd8 22. Rxd8 Bxd8 23. Bb8!+-



これで黒にはポーンを守る方法がありません。後はゆっくりとピースのポジションを改善し、シンプルなエンドゲームを目指すだけです。

23... Ba5 24. Na4 Bb4 25. Ba7 Kf7 26. Bxc5 Bxc5 27. Nxc5


黒のナイトはここからアクティブな反撃を作るチャンスもなく、残りは時間の問題です。

27... Nc7 28. Kf3 Ke7 29. Ke4 Kd6 30. b4 Kc6 31. Nb3 Kd6 32. f4 h5 33. h3 g6 34. Nc5 Ke7 35. Kd4 Kd6 36. Ne4+ Ke7 37. g4 hxg4 38. hxg4 f5 39. Nf2 Kd6 40. g5 Ne8 41. Nd3 1-0



ルーク交換のタイミングだけは小さなミスがありましたが、他はほぼ完ぺきな指しまわしだったと思います。この日はラピッドの後でポジションの研究を軽めにし、最後に5/2 のブリッツで締めました。ハワイでしっかりと成果が出るかは分かりませんが、羽生さんに時間を割いていただいてトレーニングをし、そこで学んだことを無駄にしないような試合をしてこられればと思います。ハワイには、3日後の水曜日、夕方の便で向かいます。

2015/03/14

The Highest Level Training in Japan on 12th March Vol.1


3月も羽生さんとのトレーニングを行ってきました。前日の記事で書いた通り、ハワイのGM Challenge に参加することになった私は、羽生さんにお願いして、この日のラピッドをハワイと同じ持ち時間である、20/10 で付き合ってもらっています。3月のトレーニングは私が黒番を持ってスタート。昨年から続く、黒番での連敗を止めるべく、奮起して臨んだ一戦です。

Habu, Y (FM, JPN, 2398) - Kojima, S (IM, JPN, 2403)
Training (1)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. e3 g6 5. Nc3 Bg7 6. Be2 O-O 7. O-O a6 8. a4 a5 9. cxd5!?



羽生さんと4. e3 Slav を指すのは久しぶりです。4... Bg4 と本譜とどちらか迷いましたが、どちらも武器にして戦っていきたい私は、この日は4... g6 を選びました。対する羽生さんの9. cxd5 は少し珍しい手で、黒がc6 に早めにナイトを出せるようになることは、ありがたいと感じました。しかしこの形は、12月のFS の初戦、Fang, X と指したゲームとほぼ同じです。

9... cxd5 10. Ne5 Nc6 11. Qb3 Nb4!?


私はb4 のマスをナイトでうまく抑え込めば、このラインは黒が満足に戦えると知っています。しかし、ここはよくよく考えてみれば、b7 を取らせても問題がありません。11... Bf5!? 12. Qxb7 Nb4 13. Bd2 Rb8 14. Qa7 Ra8 15. Qc5 Rc8 16. Qa7= こうすれば、黒は白クイーンをトラップすることはできないものの、ドローにするのであれば満足な展開です。

12. Bd2 Bf5 13. Rfc1 Rc8



この手は、将来的にa5 を弱めるため、クイーンをうまく動かした後で、Rfc8 のほうが良いのではないかと、試合後に羽生さんから指摘されました。確かに、e1-a5 のラインを抑える白の黒マスビショップは、基本的にはパッシブであるものの、a5 のポーンを狙い続けているという点では働いています。私もそのビショップの力で、Fang 戦は優位に立ったのでした。ここはすぐに13... Nd7 14. Nxd7 Qxd7 15. Nb5 Nc6 と指し、一時的にナイトは下げて我慢する展開もありでしょう。

14. h3 Nd7 15. Nf3 Nb8?


15... Nf6= と戻れば、黒が満足であることは私も考えていましたが、できることならナイトをb4 のサポートに回し、がっちりとクイーンサイドを抑えたいところです。しかし、このプランは白の典型的な手で崩されてしまい、白にアドバンテージを与えてしまいます。

16. Nb5?



12月のGM Fominyh とのゲームでは、白のb5 のナイトは、単発ではさほど怖くないことを学びました。そこで白のとしてベストなのは、b4 の厄介なナイトを取り除いてしまうことです。16. Na2! Nxa2 17. Qxa2 Nc6 18. Qb3 Qd7 19. Rc5+/- こうしてクイーンサイドでピースを1つ捌けば、白にチャンスがあることは明らかです。黒はa5, b7 のポーンが負担となり、苦しい展開です。

16... N8c6=


他の手も考えましたが、こうして強靭なナイトをサポートし、cファイルも閉じてしまえば、白からはポジションを改善するうまいプランが見当たりません。ここからは黒がゲームの流れを掴みます。

17. Bc3 Qd7 18. Qd1 f6 19. Nd2 b6 20. Nb3 Rfd8 21. Be1 e5 22. Rc3 Bf8!?



黒はセンターポーンを進めてスペースを広げながらも、ゆっくりとポジションの改善を進めます。d4 のポーンの守りがしっかりしているこのラインでは、Bg7-Bf8 は典型的なビショップの切り替えです。

23. Bg4 Bxg4 24. hxg4


白にはほとんどやることが無く、ジリ貧です。この白マスビショップの交換も考えてはいましたが、白の問題を解決しているようには思えません。24. Qxg4 f5 25. Qe2 e4!-/+ でも黒優勢です。

24... e4!-/+



これでd3 にナイトの跳びこむマスを作れば、さらに黒はチャンスを拡大できます。Nb4-Nd3 が成功するようであれば、黒はb4 のマスにナイトをキープし続けた甲斐があるというものです。

25. Nc1 Na7?!


しかし、ここからポジションをどのように改善すべきかが分かりませんでした。本譜のようにb5 のナイトさえ排除すれば、黒は少しの心配も無くプレーでいると思っていましたが... 代わりに、25... Re8 26. Qe2 Kg7 と、さらにゆっくり指すほうがベターであるというのが、コンピュータの推奨かつ、検討での結論です。

26. Nxa7 Qxa7 27. Qe2?!



27. Rxc8 Rxc8 28. Bxb4! こうして強力なナイトを取ってしまうべきだと、検討で意見が出ました。28... axb4! それでもまだ、黒にはこの手があります! このアイディアは、チェコで指したゲームでも登場しています。 (28... Bxb4?! 29. Na2!=) 29. Nb3 Qa6=/+

27... Qd7 28. Qb5?


後で振り返ってみれば、羽生さんがこうしたひどい手を指すのは不思議なようにも思えます。しかし、時間切迫の中で、劣勢な側がミスなく指し続けることが如何に難しいかは、自分の経験上理解できます。

28... Qxb5 29. axb5 Nc2-+



これでエクスチェンジアップした後は、黒は楽に勝つことができるでしょう。

30. Rxc2 Rxc2 31. Bc3 Bb4 32. Bxb4 axb4 33. Rb1 Ra8 34. Kf1 Ra5 35. Ke1 Rxb5 36. Nb3 Kg7 37. Kf1 Kh6 38. f4 exf3 39. gxf3 Kg5 40. Ke1 Rh2 41. Nd2 Ra5 42. Nf1 Rg2 0-1


ようやく羽生さんを相手に、黒番で勝つことができました。15手目だけが怪しかったものの、それ以外は完璧に近い指し回しができ、満足のいく内容のゲームです。ハワイでHou Yifan らを相手に戦うためには、羽生さんが相手でも黒でいつまでも負けているわけにはいきませんからね。白番でのゲームは、次回の更新に回します。

Vol.2 に続く

2015/03/12

Hawaii Chess Festival GM Challenge


左から、GM Samuel Shankland, GM Hou Yifan, GM Timur Gareev, GM Challenge より

今夜は前日に引き続き、Hawaii Chess Festival の中で行われるイベント、GM Challenge についてお知らせ致します。こちらはInternational Open と同時並行で行われる試合で、ゲストであるGM たち、Samuel Shankland, Hou Yifan, Timur Gareev の3人に、もう1人を加えた4人による、クイック(ラピッドと呼ぶのがスタンダードですが、今大会ではクイックと呼ぶようです。) と、ブリッツのダブルラウンドロビンです。明かされていなかった4人目のプレーヤーも、つい先日決まり、その詳細が伝えられました。ちなみに4人目のプレーヤーと言うのは、何を隠そう私です(笑)

私がこのイベントに参加することに決まった経緯は割愛しますが、2600台のGM たちと対戦できる機会は貴重なものですし、とても楽しみにしています。GM Challenge の持ち時間は、クイックが20分+1手10秒、ブリッツが5分+1手2秒で、中継もされるそうです。以下、昨日公開したInternational Open のスケジュールに、GM Challenge のスケジュールを統合したものです。

3/18 7:00 Arriving at Honolulu
18:30 Opening Ceremony

3/19 7:20 Whale Watching
19:30 International Open R1

3/20 9:00 GM Challenge Quick R1
10:15 GM Challenge Quick R2
11:30 GM Challenge Quick R3
12:45 GM Challenge Blitz R1
13:05 GM Challenge Blitz R2
13:20 GM Challenge Blitz R3
14:00 International Open R2 (bye)
19:30 International Open R3

3/21 14:00 International Open R4
19:30 International Open R5

3/22 9:00 International Open R6
15:00 GM Challenge Quick R4
16:15 GM Challenge Quick R5
17:30 GM Challenge Quick R6
18:45 GM Challenge Blitz R4
19:05 GM Challenge Blitz R5
19:25 GM Challenge Blitz R6
19:45 Closing Ceremony
20:30 Closing Dinner

3/23 11:50 Departure from Honolulu

私がGM Challenge に参加することが決まり、予定がかなり忙しくなり、調整も必要になりました。20日の金曜日は、GM たちとのクイック3局、ブリッツ3局、そしてInternational Open での試合が2試合ですので、非常にハードです。そこで私はオーガナイザーの勧めを受けて、Open のR2 をバイにすることにしました。私同様に、Open とGM Challenge を掛け持ちするGareev は、22日のOpen R6 もバイにするそうです。私は気合で、1試合のみのバイで乗り切るつもりです!

それにしても、このイベントのメンバーは豪華です。言わずと知れば女性の世界チャンピオンのHou Yifan は、今回のHawaii Chess Festival のメインゲストとして、非常に早い段階で参加が伝えられていました。Shankland は昨年のオリンピアードと、今年のTata Steal Challenger で素晴らしい戦績を残しましたし、Gareev もアメリカ本土のオープントーナメントでは常連の強豪GM です。このメンバーに私が入り、どのようなチェスができるかは分かりませんが、International Open と同様に精一杯戦って、勉強してこようと思います。Open 同様に、応援をよろしくお願い致します!

2015/03/11

Hawaii Chess Festival International Open


これまであまり詳しくお知らせしていませんでしたが、来週からハワイで開催される大会に参加します。この大会は去年から、ハワイに住むポール飯沼さんから誘いを受けていたもので、ハワイのチェス連盟が時間をかけて企画してきた、ハワイ初の国際大会です。私は4日間で6試合を行うInternational Open に参加する予定で、スケジュールは以下のようになっています。

3/18 7:00 Arriving at Honolulu
18:30 Opening Ceremony

3/19 7:20 Whale Watching
19:30 International Open R1

3/20 14:00 International Open R2
19:30 International Open R3

3/21 14:00 International Open R4
19:30 International Open R5

3/22 9:00 International Open R6
19:45 Closing Ceremony

3/23 11:50 Departure from Honolulu

エントリーリストをチェックすると、日本からの参加者は私を含めて6名います。唯一、FIDE レイティングの計算されるクラスである、International Open の参加者は今のところ30名で、私はリスト9 ですね。南條くんと綺麗に並んでいます。Gareev を始めとする強豪GM 7人を押しのけて、3位に入賞を目指すのは大変だと思いますが、IM タイトルを獲得して初めてのFIDE 公式戦ですので、精一杯頑張ってきます。皆さん、応援よろしくお願い致します!

ところで、このInternational Open と並行して行われる、GM Challenge のクラスについてもお知らせがあるのですが、それはまた後日の情報公開ということにします。そちらもお楽しみに!

2015/03/07

Cappelle la Grande 2015 Final Round


2013年のカペルでの試合風景

毎年恒例の、フランスのカペル大会も佳境を迎えています。最終日の今日は、早い午前のスタート。現在、優勝の行方をうらなう最終戦の真っ最中です。ライブのゲームは、ChessBomb か、公式サイトのライブページでチェックすることができます。

1 LI Chao B 2728 (6.5) - ULYBIN Mikhail 2502 (6.5)
2 ONISCHUK Vladimir 2629 (6.5) - BURMAKIN Vladimir 2581 (6)
3 FIER Alexandr 2612 (6) - KOTRONIAS Vasilios 2565 (6)
4 BACHMANN Axel 2601 (6) - NEVEDNICHY Vladislav 2557 (6)
5 GOPAL G.N. 2575 (6) - DRAGUN Kamil 2558 (6)
6 SANDIPAN Chanda 2574 (6) - KULAOTS Kaido 2558 (6)
7 TAZBIR Marcin 2518 (6) - STUPAK Kirill 2568 (6)
8 GHARAMIAN Tigran 2651 (5.5) - KURAJICA Bojan 2492 (6)

ちなみに、最終戦の上位ボードはこのようなペアリングです。今大会、リスト1となった中国のGM Li Chao は、ロシアのUlybin と対戦。1ポーンアップのエンドゲームを勝ち切れれば、単独優勝も見えてきます。昨年の覇者、ウルグアイのBachamann も、まだまだ頑張りますね。そしてエストニアのKulaots は、南條くんが初戦で敗れた相手です。

NANJO Ryosuke 2349 (4.5) 2188
NOGUCHI Koji 2072 (4.5) 2140
TANG Tang 2023 (4.5) 2152
AKAGIRI Yuma 1799 (4) 1737
SHINODA Taro 1931 (3.5) 2070
SHIOGUCHI Tatsuya 1999 (3.5) 1961

日本から参加している6人のレイティング、獲得ポイント、パフォーマンスです。南條くんは相変わらず、リガ以降の不調を抜け出せません。カペルと相性の良い野口さん、初参加の唐堂くん、4回目となる篠田くんの3人は、レイティング+をすでに決めていますかね。奇しくも、最終戦のペアリングは南條 - 野口のようですが、皆さん、最後まで楽しんできてください。土産話も期待しています!

私が参加するハワイの大会までも、あと2週間を切っています。こちらについても、また詳しい記事を近いうちにお届けします。

2015/03/05

World Mind Sports Games 2020 in Tokyo?


第1回 World Mind Sports Games 代表たち

2008年の秋は、私にとって非常に思い出深い季節です。10月に北京で開催された1st World Mind Sports Games、11月にドレスデンで開催されたオリンピアード、そして12月にソウルで開催された1st Korean Open に参加し、試合漬けの日々を送りました。そんな思い出深い季節を彩った、最初の大会であるWMSG が、東京で開催されるかもしれないという話が飛び込んできました!

スポーツだけでなく頭脳競う五輪、東京招致へ

WMSG は、チェスのような頭脳スポーツのオリンピックで、北京で開催された第1回大会では、チェス以外に囲碁、シャンチー、コントラクトブリッジ、ドラフツ・チェッカーの5種目でメダルが争われました。第4回となる2020年のWMSG では、これに将棋を加えて東京で開催するという計画を、文部科学省が進めているようです。もし実現するとなれば、素晴らしいことですね! 5年後、私がどうしているかは分かりませんが、東京で開催 & チェス種目が行われることになれば、代表入りは問題ないでしょう。私を押しのけて、代表の座を取れる若いプレーヤーが育つようであれば、それもまた良しです。

今後も、このイベントに関するニュースは引き続きチェックしていこうと思います。もし東京での開催となれば、日本の将棋への注目度は当然上がるでしょうし、まだチェスを知らない人が、日本でチェスを始める良いきっかけになるでしょう。日本のトッププレーヤーとして、そして第1回の北京大会代表メンバーとして、このイベントを応援していきたいと思います。

2015/03/04

The Highest Level Training in Japan on 27th February 2015 Vol.2


この日の昼食は、初めてとなる沖縄料理屋へ

時間が逆行していますが、27日のトレーニングで、羽生さんと指した午前のゲームを今夜はお届けします。今月のサタデーレクチャーのために、Carlsen のゲームを見ていた私は、それに刺激されて1. e4 を久々に指してみることにしました。

Kojima, S (IM, JPN, 2403) - Habu, Y (FM, JPN, 2398)
Training (1)

1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Bb5 a6 4. Ba4 Nf6 5. O-O b5 6. Bb3 Bc5



私の1. e4 も予想外だったと思いますが、羽生さんの選択、Ruy Lopez Archangel Variation も意外でした。黒マスビショップをアクティブに使い、白のセンターポーンに素早く攻撃を仕掛ける、アグレッシブで良い変化だと思います。

7. c3 d6 8. a4 Rb8 9. d4 Bb6 10. axb5 axb5 11. Qd3!?


私がかつてArchangel に対して用意していたのは、この変化です。d4 へのプレッシャーが強いArchangel では、通常のNb1-Nd2-Nf1 というマヌーバリングがやりづらく、白はピースのセットアップに何かしらの工夫が必要です。11. Na3 からb5 を取るのがメインラインですが、研究はしていても指したことはありません。

11... O-O 12. Qxb5!?



12. Bg5 exd4 (12... h6 13. Bxf6 Qxf6 14. Qxb5+/- このラインと本譜を混同していました) 13. cxd4 h6 14. Bh4 これがかつて研究していた変化でしたが、久々に指すのですっかり忘れていました。それでも、b5 のポーンを思い切ってとるのは面白いアイディアで、黒はどのようにポーンの代償を求めるべきなのか、簡単には判断できません。

12... Bd7


12... Bb7!? 13. d5 Ne7 14. Qe2 Ng6 私はこの変化がどうか、羽生さんに提案してみました。コンピュータは良い評価を下しませんが、d4-d5 から白の白マスビショップは閉じ、黒の黒マスビショップが開くことは、間違いなく黒に好ましいはずです。

13. Qd3 exd4 14. cxd4 Bg4 15. Nbd2 Bh5 16. Re1 Bg6 17. Qc3 Na7 18. h3!



手を進めていくと、Archangel らしいポジションになってきました。黒は4つのマイナーピースで白のセンターポーンにプレッシャーをかけます。対する白は、Nb1-Nd2 でe4 を支えますが、c1 のビショップをどのように展開すべきかという問題が残っています。最もシンプルなアイディアは、e4-e5, Nd2-Ne4 と指すことですが、すぐに18. e5 dxe5 19. dxe5 Ng4! では少し困るので、まずはg4 のマスを抑えておくのが、私の考えたアイディアです。

18... d5?


この手は白のセンターポーンを崩す、とてもロジカルなアイディアに思えます。しかし、これに対しては白は絶妙な手順で自身のアドバンテージを確立し、満足な流れで試合を進めることができます。

19. e5! Ne4 20. Nxe4 dxe4 21. Bg5!



羽生さんはこの手を過小評価していたようです。白はナイトを逃す前に、最大の問題であったビショップを展開するテンポを得ることができました。

21... Qd7


検討戦で私は、クイーンが違うマスに避ける選択肢も示しました。21... Qc8!? 22. Nh4 Nb5 23. Qc1 Nxd4 24. Bd5+/= しかし、こうして進めてみれば、g6 のビショップを取ってダブルビショップを得た白は、試合を優位に進めることができるでしょう。

22. e6! fxe6 23. Ne5!



単にf3 のナイトを逃がし、d4 を取られてしまっては逆に劣勢になる白は、当然このようにポーンサクリファイスをし、e5 にナイトの跳ぶマスを作ります。黒キングのディフェンスが弱まっていることも、白がポーンを返してしまっても、アドバンテージを保てるポイントです。

22... Qxd4 24. Bxe6+ Kh8 25. Be3!?


ここから白がどのように指せば明白な勝ちとなるかは、意外と難しいものです。g6 のビショップを取ることで、黒キングはさらに危険になりそうですが、黒もf2 へのカウンタープレーがあります。私はクイーンをd4 で交換し、b2 が弱点になるよりも、c3 で交換してポーンをbファイルからずらし、ゆっくりe4 を取りにいく選択をしました。代わりにd4 でクイーンを交換する変化も、私と羽生さんが検討で話し合ったラインより、良いものをコンピュータは示します。25. Nxg6+ hxg6 26. Qxd4 Bxd4 27. Rxe4! (本譜ではクイーンで取らせる変化を選びましたが、ビショップで取らせるのも、もちろんありです。しかし、試合中は不思議と、そこまで真剣に考えていませんでした。) 27... Bxf2+ 28. Kh2! Nc6 (28... Rb5 29. Be7 Rfb8 30. Rf1 Bb6 31. Rf7+-) 29. Raa4!+-


Analysis Diagram

私たちはこのメイトスレットを見落としていました。クイーンを交換しても、hファイルにヘビーピースがまわるメイト形は残っています。

25... Qd6



25... Qxc3 26. bxc3 Bxe3 27. Rxe3 Nb5 28. Nxg6+ hxg6 29. Rxe4+- 私はこのエンドゲームは勝てるだろうと読んでいましたが、さすがに羽生さんはもう少し粘れる変化をチョイスしてきます。

26. Bxb6 Qxb6 27. Nxg6+ hxg6 28. Rxe4 Qxf2+ 29. Kh1?!


ここでキングがどちらに避けるのがベターなのかを正確に判断するのは、さほど簡単ではないでしょう。私はh2-b8 のダイアゴナルでのチェックを避けるため、h1 のマスを選びましたが、正解はh2 でした。29. Kh2! Nb5 (29... Rf4 30. Qxc7 Rxb2 31. Qd8+ Kh7 32. Qg8+ Kh6 33. Qh8+ Kg5 34. h4+ Qxh4+ 35. Qxh4+ Rxh4+ 36. Rxh4 Kxh4 37. Rxa7+- これはコンピュータの指摘ですが、時間の無い状況では全く読み切れません。) 30. Qc4 g5 31. Rf1! (これは私たちが検討で見つけた手で、白勝ちであることは明らかです。このRa1-Rf1 を実現するため、キングはチェックのかかる1段目ではなく、2段目のほうが良いのではないかという話になったのでした。) 31... Qd2 32. Rxf8+ Rxf8 33. Qxb5+-

29... Nb5 30. Qe1!?



クイーンを逃がすマスとして、どこがベストなのか分からず、クイーンをぶつけてしまうことにしました。1ポーンアップになりそうなうえ、ビショップ vs. ナイトであれば、白は十分に勝つチャンスがありそうです。

30... g5 31. Re5 Nd4 32. Rxg5 Qxe1+ 33. Rxe1 Nxe6 34. Rxe6 Rxb2?


ここで羽生さんは決定的なミスをして、勝敗は決まりました。この手は最初、コンピュータの評価はさほど悪くないのですが、人間の感覚で考えれば、7段目を守るほうがベターであることは明らかです。34... Rf7 35. Re2 Rb3 36. Rc2+/-

35. Re7 Rc8 36. Rgxg7+-



これで白の勝勢です。7段目のダブルルークに対抗する方法は、盤上のどこにも存在しません。

36... c5 37. h4 c4


37... Rc6 38. Rh7+ Kg8 39. Reg7+ Kf8 40. Rc7 Rxc7 41. Rxc7 Rb4 42. g3 c4 43. h5+- このように黒は6段目を抑えようとしても、メイトを絡めて相手のパスポーンを後ろから止めるようにルークが回れば、白は問題なく勝つことができるでしょう。こうした2コネクテッドパスポーン vs. 後ろから止められているパスポーンが勝負にならないことは、かつて暁さんに教えてもらったエンドゲームのテクニックです。

38. h5 c3 39. Rh7+ Kg8 40. Reg7+ Kf8 41. h6 1-0



7段目のダブルルークは、パペチュアルチェックには十分でも、意外とメイトスレットを作りにくいもの。そこでポーンを6段目まで進め、g7 のルークを守ってメイトにします。最後は多少尻すぼみではあったものの、うまく指せたと自分でも思える1局でした。

羽生さんには、年が明けてから毎月トレーニングでお世話になり、大変感謝しています。今月もすでにトレーニングの日程が決まっていますので、また良いゲームを指せるように頑張ってきます。ハワイ前にはまた、解説記事をお届けしましょう。

2015/03/01

Fukuoka Preliminary 2015 Tournament Report


3年ぶりの地方予選、福岡県選手権へとやってきました。前日には報告通り、久留米での同時対局イベントをこなしてきましたが、九州での公式戦はこれが初めてです。今回の参加者は16名で、2R までハンデ付きの加速スイス式4R。九州式の色決めや、大会途中でのトスなど、慣れないことは何点かありましたが、大会は無事に閉会しました。優勝のために重要な一戦となった、3R の山口さんとのゲームを載せておきましょう。

Yamaguchi, Y (JPN, 2005) - Kojima, S (IM, JPN, 2453)
Fukuoka Preliminary (3)

1. f4 Nf6 2. Nf3 g6 3. g3 Bg7 4. Bg2 O-O 5. O-O d6 6. d3 c5 7. e4 Nc6 8. Nc3 Rb8 9. a3 b5 10. h3 a5 11. g4 b4 12. axb4 axb4 13. Ne2 Nd7 14. Rb1 Ba6 15. b3?!



1. f4 の対策は、一昨年チェコでドイツのIM と試合をしてから、いくつかの形をイメージしてきましたが、この日は単純なReversed Dutch ではなく、Sicilian Closed にしてみます。白のb2-b3 は、ターゲットとなるb2 のポーンを逃がしておこうという狙いですが、初来的にcファイルが開いた際、c2 のポーンがさらなるターゲットとなってしまいます。

15... Qb6 16. Be3 Nd4 17. Nfxd4 cxd4 18. Bc1?!


まさかこちらに退くとは思いませんでした。Be3-Bf2-Bh4 というマヌーバリングに対しては、Rf8-Re8 を挟むつもりでしたので、本譜と違い、c2 にすぐ強力なプレッシャーをかけることはできなかったでしょう。

18... Rbc8 19. Bb2 Rc7 20. Rf2 Rfc8 21. Rc1 e5 22. f5? Bh6!-+



e7-e5 に対しては、f4-f5 と返したくなる気持ちは理解できます。しかし、b2 にビショップがいってしまい、c1-h6 の黒マスが弱くなってしまったこのポジションでは、黒のBg7-Bh6 が白にとって痛手となります。直接的なc1 でのエクスチェンジ取りだけでなく、Bh6-Be3 も別のエクスチェンジ取りのスレットになっています。

23. Ng3 Nc5 24. fxg6 fxg6 25. g5 Bxg5 26. Nf5 gxf5 27. Rxf5 Be3+!


ピースアップの黒はすでに勝勢ですが、余計なカウンタープレーを許さないようにするため、c1 を取って黒マスを弱めるのではなく、黒マスビショップをキープして、白キングをアタックを続けます。

28. Kh1 Nxd3 29. Rb1 Nxb2 30. Rxb2 d3 31. Rb1 dxc2 32. Qg4+ Rg7 0-1



前日の同時対局には引き続き、地元福岡の強豪、岡村さん、山口さんを下して単独三連勝。最終戦は同じ関東からの遠征組である、福谷さんに勝って全勝優勝を決めました。


今回は参加者16名を4人ずつの4クラスに分け、各クラスでも表彰が行われました。Aクラスは川中さん、Bクラスは福谷さんと、どちらも東京からの遠征組が2.5P で優勝し、記念のキーホルダーと書籍、さらには全日本の参加権利をゲットしています。今回の福岡県選手権の参加者と運営陣の皆さん、お疲れ様でした! 福岡チェスクラブのメンバーには、この2日間、本当にお世話になり、感謝しています。


今夜は呼子の活いか姿造りや明太子など、前夜に引き続き、福岡の名物を食してきました。イカは一部をお刺身で堪能した後、真っ黒なイカスミ天ぷらにしていただきました。こちらは完全に初体験! とても美味しかったです。


そして福岡の夜と言えば、もつ鍋です! 福岡では味噌や醤油のスープで味わうもつ鍋がポピュラーだと思いますが、こちらのお店は一風変わった塩スープでした。締めのちゃんぽんまでしっかり味わい、福岡の美食を満喫しています。私は今夜も天神に泊まり、明日の夕方の便で東京へと帰ります。

Simul and Lecture Event in Kurume


事前にお伝えしていた通り、九州は福岡県へとやってきました。目的は明日、福岡市で開催される全日本選手権の予選、福岡県選手権に参加することです。加えて、福岡チェスクラブからの依頼を受け、福岡予選前日の今日、久留米市で同時対局とレクチャーを行います。この日の福岡市は雨予報でしたが、午後の早い時間にはこの通り青空が広がり、暖かな陽気でした。


昼前に福岡空港に着いた私は、まずは福岡市の中心街、天神でお昼ご飯。水鏡天満宮の隣にある細い通りにあり、昼には行列ができる人気店、真(まこと) は、昼のメニューがサバの一枚焼き定食だけという、一風変わったお店です。メニューが一種類なので、通されたお客さんにはすぐに焼きあがったサバが運ばれてきます。玄界灘の海産物は、美食の街、福岡の名物の一つです。大きなサバは脂の乗りも良く、食べ応えのある一品です。すでに100万枚のサバを焼き上げたという店の自慢も、理解できる満足な昼食でした。


昼食後は天神から久留米へ。地下鉄天神駅から西鉄天神駅まで移動し、そこで特急電車を捕まえす。久留米までは特急で30分ほどで、思ったよりも短い移動でした。


会場となった久留米市の高牟礼会館は、西鉄久留米駅から車で数分、大きな庭もあり、非常に趣のある施設でした。福岡チェスクラブの活動場所として、よく利用されているそうで、10年以上前に渡辺暁さんが福岡を訪れた際も、レクチャーの会場はここだったようです。


午後3時から、2時間の予定で同時対局がスタートします。参加者はUR から2000台までの8人で、私が全て白を持ち、1手ずつ指して全員の前を周ります。1. e4 と1. d4 を4局ずつ織り交ぜた今回の同時対局は、1つだけ危ないゲームもありましたが、終わってみれば私の8戦全勝でした。


同時対局後には、余った時間で簡単なレクチャーを行いました。この同時対局の中かから3局をピックアップし、ナイトとビショップの使い方、ピースの展開、ダブルアタックのような基礎タクティクス、相手キングへの攻撃の仕掛け方等について話をしました。参加してくださった皆さん、そして今回のイベントを企画してくださった山口さん、ありがとうございました!


レクチャー後は天神に戻り、お楽しみの晩御飯です。サバともう一つの昼食候補だった、同じ通りにある、とり天のお店に足を運んでみました。鶏肉専門店のこちらでは、名物のとり天以外に、貴重な鳥刺しが味わえます。ズリ、ハツ、レバー、ササミ、タタキの刺身盛り合わせはどれも絶品でしたが、全く臭みの無い新鮮なレバーは、私がこれまで食べた鶏レバーの中で、最も美味しかったです。


もちろん、名物のとり天もいただきます。鶏肉を、から揚げではなくてんぷらにしたこの料理は、福岡ではなく佐賀の名物料理だそうですが、美味しければ関係ありません!(笑) ポン酢か塩でいただくとり天も、文句なしの味でした。昼には、このとり天が6個付く定食が750円だそうなので、滞在中にまた足を運んでみたいですね。

今日の記事はチェスより食レポになってしまいましたが、明日はきちんと試合をこなして、その報告をする予定です! それでは、福岡県選手権に参加予定の皆さん、明日はよろしくお願い致します。

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