2013/08/21

第3回将棋電王戦記者発表会


本日、六本木のニコファーレで行われた第3回将棋電王戦記者発表会に、尚広くんと出席してきました。平日の昼間でしたが、プレス席だけでなく一般席もほぼ満席で、今年開催された第2回に引き続き、電王戦の注目度の高さが窺えました。今年の3月、4月の興奮を思い出すかのようです。記者発表会の様子はニコニコ生放送でも中継されたため、そちらも大いに盛り上がったのではないでしょうかね。

今年3月、4月の第2回電王戦では、プロ棋士がコンピュータに敗北を喫したため、第3回はプロ側のリベンジなるかが、最大の注目ポイントでしょう。本日の記者発表会で公開された情報を整理すると以下のようになります。

・ 第3回将棋電王戦は、2014年3月~4月にかけて開催される。
・ 第3回も第2回同様、プロ棋士5人対コンピュータプログラム5台の形式で行う。
・ コンピュータのハードウェアは主催者側の用意した統一のものを使う。
・ プロ棋士側は、事前に対戦するプログラムと同等のものと練習対局ができるようにする。
・ 出場するプロ棋士には、屋敷伸之九段が確定しており、ほか4名は後日発表。
・ 出場するコンピュータプログラムは今年秋の将棋電王トーナメント上位5台とする。


屋敷九段の登場に湧き上がる会場

赤字で示したのは第2回と大きく変わったと思われる点です。会場では、ニコニコ生放送の視聴者からの、「これはプロ棋士側に有利な条件」「今度は負けた言い訳ができないな」といったコメントが流れました。こうした第3回の条件をどう捉えるかは人それぞれだと思いますので、私からの個人的な意見は無難に控えておきます。

そして会場でさらに大きく盛り上がったのは、10日後に開催されるもう1つのイベント情報の公開です。


今月最終日、8月31日には電王戦タッグマッチと称し、第2回電王戦のプロ棋士5名と、それぞれが対戦したコンピュータプログラムがタッグを組んでのトーナメントが開催されます。あまり知られていないかもしれませんが、チェスの世界ではAdvanced Chess と呼ばれる、コンピュータを使用した人間同士の対戦がすでに存在しており、今回はそれを将棋で行うということです。

電王戦タッグマッチ開催については、私はすでに耳にしていましたが、あまり一般には出回っていなかったようで、会場もニコ生視聴者も凄まじい盛り上がりでした。しかしそんな私も、このイベントの解説者が森内名人であると公開されたことには、驚きを隠せませんでした(笑)


屋敷九段の登場、タッグマッチイベントの公開に続き、会場は大興奮でした。

8月31日は池上での私の最後のレクチャーですが、そちらは夕方からですので、午前中は六本木のニコファーレに足を運ぼうと思います。この日は朝霞でも大会が開催されるため、私のレクチャーと人が割れないか心配でした。さらにこのイベントも重なるとなれば私の不安は尽きませんが、チェスファンの皆さんは私同様に、六本木から池上まで移動をお願いします(笑) ちなみにこのイベントは入場者が制限されるため、見学希望者は申し込みをし、抽選の結果を待つ必要があるそうです。

ドワンゴが主催する将棋イベントは、今後、私が企画するチェスイベントにアイディアが生かせないかと考えていますので、4月以来、久々に将棋ネタを扱いました。今日発表された第3回将棋電王戦については、当然のことながら将棋メインのブログや、公式サイトにさらに詳しい情報が出ているでしょう。今月末だけでなく、来年のイベントが成功するよう願っていますので、今後も注目していきたいと思います。


おまけ。夕方からは都内のホテルで、本業のチェスレッスンをこなしてきました。(本業がおまけとはこれいかに)

4 件のコメント:

Yamagishi さんのコメント...

>電王戦の注目度の高さが伺えました。
ここでの「うかがう」は「のぞき見する」の意味なので、漢字で書くならば「窺う」または「覗う」です。

Shinya_Kojima さんのコメント...

ご指摘ありがとうございます。
修正しておきます。

匿名 さんのコメント...

第3回将棋電王戦の条件で
ソフトは一切修正ができないって言っていたから

本戦で使うソフトハードを貸し出すって言っていたから
本戦で対峙する前に結果が出ているってことですよね

それに
なんだかソフトのバグ探しをプロ棋士を使ってするだけに思えるんですが・・・

イベント当日は全ての進行が決まっている劇と同じではないでしょうか

タッグマッチの方は楽しみですが

Shinya_Kojima さんのコメント...

第3回の条件については、色々と意見があるかと思います。秋の電王トーナメントで本戦への出場が決まったソフトは修正できないというのは、私も少し気になりました。でも、プロ棋士側が確実に勝てる!というような結果が出るとは、私はあまり思わないですね。

第2回を見る限り、電王戦の一つの目的は、これまで将棋に興味を持っていなかった人にも、このイベントを通じて将棋を知ってもらうことでしょう。第3回でもこの目的がうまく果たせることが重要だと思いますので、私はもう少しどうなるか、静観してみるつもりです。

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