2016/08/27

暁星夏合宿 2016


今週の月曜日と火曜日、予定していた暁星学園チェス部の夏合宿に、コーチとして参加してきました。場所は昨年と同じ、山梨県の三つ峠です。三つ峠という地名は聞きなれないかもしれませんが、富士急行線で富士山や河口湖に向かう途中にある、登山で有名な場所です。昨年も足を運んでいて勝手は分かっていますし、移動も予定通りにいくだろう... と思ったのは大間違いでした!

月曜日は台風が関東を直撃し、都内でも大変な目にあった人が多かったと思います。私もそんな例にもれず、三つ峠に向かう途中の高尾駅で、10時過ぎに運休となり、全く身動きが取れなくなってしまいました。後で聞いたところ、中央本線の高尾-大月間は、大雨などの影響でストップすることが多いそうです。何本か前の電車で高尾を通過し、大月で富士急行線にも乗り換えができた暁星の子供たちは、無事に三つ峠に向かっていると連絡がありました。なぜ私のところでストップするのか... と首をかしげますが、それでも、三つ峠に向かうためには、運休が解けるのを待つしかありません。


高尾駅では一度改札を降り、どこか時間をつぶせる場所がないかを探します。そこで見つけたのは、北口を降りて目の前にあるベーカリー&カフェ、一言堂です。台風の中を飛び出して、どこか店を探す気にはなれなかったので、近場で構わないだろうと思ったのですが、この店は当たりでした! パン屋さんとしてパンを売るスペースの奥には、各種の土産物を売るコーナーと、いくつかのテーブル席が用意されており、そこで頼んだ薬膳角煮カレーは絶品でした。高尾駅にまた寄ることがあれば、再び顔を出してみたいお店です。

カレーを食べたり本を読んだり、雨の様子を見ながら近場のコンビニに足を運んだりしながら時間をつぶしますが、待てど暮らせど、電車は動く気配を見せません。高尾駅周辺で雨がやんでも、山梨県内では雨が弱まらなかったそうです。チェス部顧問の先生とも連絡を取りながら、18時過ぎでも電車が動かないようであれば、合宿への参加は諦め、帰宅するという話になりました。夕飯まで高尾で済ませ、電車が動くというアナウンスがあったのは、タイムリミットぎりぎりの、18時を少し過ぎる頃でした。日本国内の駅で8時間も過ごしたのは人生初です(笑)

本来であれば、13時から子供たちとチェスをする予定でしたが、台風の影響で予定は遅れに遅れ、三つ峠への到着は20時過ぎとなりました。合宿場所である三つ峠グリーンセンター到着後は、1時間半ほど子供たち指し、簡単にアドバイスをして、この日は解散です。


翌朝は台風一過ということで、綺麗に晴れてくれました。前日の遅れを取り戻すべく、三つ峠滞在を夕方まで伸ばし、この日は1日チェスをすることに決めます。


昨年は、こちらの川のもう少し上流にいったところで、足をつけて涼んだ記憶があります。しかし、台風明けのこの日は水量が多く、入るのを断念しました。


さて、ようやくメインのチェスです。合宿に参加した子供たちは、2日目の昼から合流する高校生を含め、5人でした。今回の合宿では、なるべく自然なゲームの流れを理解し、学んだアイディアを自分のプレーにも生かせるようにする、ということをテーマにしました。過去のゲームから、参考になりそうなものを紹介しつつ、ある程度長い持ち時間のゲームを指して、検討をします。子供たちの形勢判断や手を選ぶ感覚はそれぞれ違うため、ゲームを見せて解説するだけでなく、実際に指させて試合を振り返るのが、やはり良い勉強方法だと感じました。

私は2面指しを1回、1対1を1回指しました。私と長い持ち時間で直接指せた子にも、今回は指せなかった子にも、自分のプレーを見直すアイディアは伝えられたと思います。もちろん、いくらでも教えたいことはありますが、時間の制約がありますので、続きはまたコーチとして暁星に呼ばれたとき、そして試合会場で彼らのプレーを見たときにしようと思います。2日目は、18時過ぎには三つ峠を離れ、行きの1/4 程の時間で帰宅しました。

行きが12時間以上かかり、人生でこれほど大変だった合宿は初めてでしたが、子供たちにチェスを教えていると、やはり家に戻らずに高尾駅で運休が解けるのを待っていて良かったと思えます。彼らとは、またオリンピアード後のクラブ選手権で会えることを楽しみにしています!

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