8月6日、7日の2日間、群馬県の草津で行われた麻布学園チェス部の夏合宿に、コーチとして同行してきました。当日は朝8時半に上野駅に集合し、草津へと北上します。特急で上野から長野原草津口までは2時間半ほど。そこからバスで20分ほどかけ、草津の温泉街へと向かいます。
温泉の町として有名な草津は、中心地から離れた駅にも、こうしてリラックスできる足湯がありました。今回は見るだけでしたが、ゆっくりと時間のある際には、何か所か足湯もめぐってみたいですね。
ホテルに13時前に到着し、チェックインと昼食をすばせれば、そこからはチェスの時間です。慎重に読むべきタクティクス、ピースの働きとそれを生かすアイディア、優劣を判断するポジションの要素などについて、いくつかのゲームを見せながらレクチャーを行いました。以下のようなポジションで、いくつかのグループに分かれた後輩たちに、黒の次の手とそのアイディアを考えてもらいます。少し早い17時の夕飯までは、あっという間に時間が過ぎていきました。
Andriasian, Z (GM, ARM, 2523) - Nepomniachtchi, I (GM, RUS, 2602)
World Youth Stars 5th 2007
Black to move
夕飯後は、15名の後輩たちに私が加わり、8B での1R ラピッドと検討を行いました。自分の試合をしながら、残りの7B 全てに目を通し、試合後の検討を8試合分行うのは大変でしたが、子供たちの思い切ったプレーを見ることができ、とても楽しかったです。みんな、まだまだ勉強しなければいけないことが多いですが、自分の課題を見つけるためにも、こうした試合と検討の繰り返しは大切ですね。
9時半に全ての検討を終え、この日は解散となりました。時間ができた私は1人、宿から歩いて10分程の湯畑へと向かいます。草津のシンボルである湯畑は、毎分4000リットルのお湯が湧き出ており、夜の時間帯はきれいにライトアップされています。上段から流れ落ちる温泉と夜景、足湯などを目当てにした観光客が、23時近くになっても、たくさん詰めかけていました。
翌朝は8時半から、レクチャーの再開です。春合宿ではポーンをテーマにしたエンドゲームが多かったですが、今回はほぼルークに絞りました。最初はあるポジションを見せて、白黒どちらをも持ちたいかを選んでもらい、8B に分かれて実際に指してもらいます。指してみると、思ったほど良くない、悪くないという感触が分かり、3種類のどの結果にもなっていたのが面白かったです。エンドゲームの強化というよりも、ルークというピースの特性について、考えてもらうのがメインのレクチャーで、他にも実戦的なアイディアを伝えることができたと思っています。
私は11時には、次の仕事に向かうために草津を後にしました。最後に少しだけですが、昼の湯畑も見ることができたのはラッキーでした。夜に見るのも良いですが、昼だと温泉の鮮やかさがより分かりますね! 草津は私にとって今回が初めてでしたので、今度はゆっくりと観光で訪れてみたいです。15人の後輩と顧問の先生たち、短い時間でしたがお世話になりました。明日、気を付けて東京に帰ってきてください。
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