2011/07/01

World Open R3 - precious winning -

池田君、Moulthun君と私の3人で夕飯から帰ってくると、Kojima-Ikedaという驚きのペアリングが発表されていました。2日連続となる予想外&身内同士のペアリングです。そして試合はさらに予想外のオープニングで始まりました。

FM Kojima,S (2328,JPN)-FM Ikeda,J (2315,AUS)
World Open(3)

1. Nf3 Nf6 2. c4 e6 3. g3 a6!? 4. Bg2 b5 5. b3 Bb7 6. O-O c5 7. Bb2 Be7 8. Na3!?
こちらも奇妙な手で応戦します。8.d3が自然であることは分かっていましたが、私はd4を突きたい派です。

8...Qb6 9. d4 d6 10. d5 Nbd7 11. e4 e5 12. Qd3 b4 13. Nc2 O-O-O?!

検討戦でMoulthun君から、13...0-0がベターとの指摘が入りました。私もNh4-f4があるため、0-0-0はありだと思っていましたが、実際にクイーンサイドにキングを逃がしてみると、有効な反撃が見つかりにくくなります。

14. Ne3 Nh5 15. Rfc1 g6 16. a3 a5 17. Bh3 Bf6 18. Ra2 Kc7 19. Rca1 Rhf8 20. Qd1 Ra8 21. Bg4
これ以上局面を改善する手が見つけられず、ここで仕掛けることを決めましたが、おそらくNe1-Nd3を入れておくのがベターでした。

21...Ng7 22. Bxd7 Kxd7 23. Ng4 Nh5 24. Nxf6+ Nxf6(=)

異色ビショップになったところでドローオファーが来ましたが、相手の不安定なキングを見て試合を続けることにします。

25. Qe2 Ke7 26. Ne1 h5?! 27. Qe3 h4?!

この2手で黒は相当悪くしてしまいました。26...Nd7,27...f6 とすればまだタフなディフェンスができます。

28. axb4! axb4 29. Rxa8 Rxa8 30. Rxa8 Bxa8 31. Qg5!
これで決まりです。黒はこのあとポロポロとポーンを失います。

31...Qd8 32. f4 Ke8 33. fxe5 Nxe4 34. Qe3 Ng5 35. exd6+ Kd7 36. gxh4 Nh7 37. Qxc5 Ke8 38. Nf3 f6 39. Qe3+ 1-0

池田君としては不本意な試合だと思いますが、私としてはただただ、6試合ぶりの勝ち星にホッとしています。これでフィラデルフィアに来てから白番は4勝1ドローです。黒番でも1試合勝ちが来れば、だいぶ気持ちも上向くと思います。

Moulthun君は残念ながらMikhalevskiに負け。さすがに強いですね。しかしMoulthun君も10試合目にて初の黒星です。(Philadelphia International のR1,R2はbye)これから試合を一つもらっているので、彼の特集記事は帰国後に書こうと思います。

そして今日から5日コースも開始され、会場はにわかに活気づいてきました。
試合会場が変わりました。(あまりきれいな写真でなくてすみません)

Open Section 5days の上位はKamsky,Adams,Van Wely という顔ぶれです。7日コースとの合併は3日後のR6からですかね。また、U2200には現日本ジュニアチャンピオンである酒井響君の姿もあります。明日からは彼の戦績についても触れたいと思います。

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