- White plays 7.Nd5 -
Game2
Yamada, K (1912) - Kojima, S (2199)
Hyakketsu 2008
1. e4 c5 2. Nf3 Nc6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 e5 6. Ndb5 d6 7. Nd5!?
7.Bg5 を入れずにナイトが跳び込む手は、ときどき指されるサイドラインです。個人的には、d5のマスをポーンで埋めてしまうのは、白にとってやや損であると考えます。
7...Nxd5 8. exd5 Nb8!
e7に退く手も指されますが、現在の研究では白が少し優勢になることが分かっています。
8... Ne7 9. c4 Nf5 10. Bd3 g6 11. O-O a6 12. Nc3 Bg7 13. Ne4 O-O 14. Kh1 a5 15. Rb1 h6 16. a3 Nd4 17. f4 a4 18. Be3 Re8 19. Qd2 Nf5 20. Bf2 / Uesugi, S (2093) - Kojima, S (2186)/ Japan Junior Championship 2007/ 1/2-1/2
9. c4 Be7 10. Bd3 O-O 11. O-O a6 12. Nc3 f5!
このようなポーンストラクチャーでは、黒はキングサイドのポーンを伸ばして勝負します。白はクイーンサイドのポーンマジョリティ、黒はキングサイドのポーンマジョリティを生かした、ポーンの争いが始まります。
13. Qc2?
この一手は13...e4 を誘う手ですが、e5にナイトのマスができる展開は、黒が望むものです。
ここは13.f3 と指して、13...e4 を止めておくべきでした。
13...e4 14. Be2 Nd7 15. f3 exf3 16. Bxf3 Ne5 17. Ne2 Bd7 18. Nf4 Rc8
シンプルなプランですが、白はやや困っています。c4をターゲットにすることで、黒は楽に試合を進めることができます。
19. b3 b5 20. Be2 bxc4 21. bxc4 Qb6+ 22. Kh1 Nxc4!
タクティクスでポーンを取り、あとは一本です。
23. Bxc4 Qd4 24. Rb1 Rxc4 25. Qb3 Qe4 26. Bb2 Bf6 27. Rbe1 Qc2 28. Bxf6 Rxf6 29. Re7? Rxf4 0-1
この試合では、d5のナイトを交換し、白がexd5と取り返したポーンストラクチャーでは、
黒はf7-f5とポーンを伸ばしてキングサイドで手を作る、ということを覚えておくと良いでしょう。
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