2015/11/09
頭脳スポーツ in 菰野 Event Report
昨日は予定通り、三重県菰野町での頭脳スポーツイベントに参加してきました。将棋、囲碁、チェスのプロ棋士がそれぞれ呼ばれ、子供たちと交流を行い、その楽しさを知ってもらうことを目的としたイベントです。将棋は豊川七段と室谷女流二段、囲碁は後藤九段と囲碁指導インストラクターの稲葉さん、チェスは私と元女流アマ名人の山口さんが担当しました。
菰野町までは名古屋から車で一時間と少しです。元NHKアナウンサー、中林さんの司会の下、13時からイベントがスタートしました。最初は招かれた6人がそれぞれ、自身の担当する頭脳スポーツで、どのような国際交流が行われているかというテーマでトークを行いました。こうした話題は、チェスプレーヤーがお手の物だと思っていましたが、さすがに皆さん、イベント慣れしている様子でしたね。子供の興味を引くような話をスラスラとしていました。子供たちからの質問にも応対していると、30分のトークはあっという間です。
トークが終わると、短い休憩の後、チェスのレッスンと同時対局が始まります。参加してくれた子供たちのうち(大人も一部いますが)、チェスのルールを知っているのは2名だけでしたので、駒の動かし方から説明を始めます。大人数の子供たちにチェスのルールを説明するのは久々で、使える時間も短く、大変ではありましたが、山口さんや名古屋チェスクラブメンバーのフォローのおかげで、なんとかこなすことができました。
同時対局は12面で、久留米、北千住を上回り、今年最多です。1時間という時間の中で、2ゲーム目に入る子もいれば、最後まで粘って好ゲームを指す子もいました。この日、初めてチェスを指す子がほとんどとは思えないほど、皆さん、きちんとプレーできていたと思います。これをきっかけに、チェスへの興味を今後も持ち続けてもらえれば嬉しいです。
正直な話、チェスを初めて取り入れた今回のイベントで、チェスを希望する子供たちがどれだけいるのか、心配でもありました。ところが蓋を開けてみれば、チェスも定員の希望者が集まり、多くの子供たちにチェスを楽しんでもらうことができました。イベント後に「将棋を選択したけど、チェスもやってみたかった」と参加者からメッセージをいただいたり、運営陣から「チェスはとても盛況でしたね」と声をかけていただきました。半年前にこのイベントへの誘いをいただき、不安がありながらも、思い切って参加を決めたこと、本当に良かったと思っています。ただし、予想以上にサインを求められたこと、将棋、囲碁棋士がとてもサインに慣れていることには驚きました。今後、このようなイベントで焦らないようにするため、もう少し綺麗にサインを書けるよう練習をしてきます(笑)
イベント後の懇親会は四日市市の日本料理屋にて。てんぷらや串揚げ、和牛の鉄板焼きなどをいただきました。店主に鼻笛という珍しい楽器を演奏していただいたり、将棋、囲碁の世界の話を聞かせていただいたり、楽しい時間を過ごさせていただきました。今回のイベントでは、三重で活動するイベント運営陣の皆さん、そして名古屋チェスクラブのメンバーに大変お世話になりました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。今回お知り合いになることができた、将棋、囲碁棋士の皆さんとも、再会できる機会を楽しみにしています。
1 件のコメント:
御活躍、まぶしく拝見しています。将棋・囲碁・チェスの共演とは、まったく素晴らしい催しですね。この催しを契機にして、チェスに目覚める子供さんがいると思います。その中から、次代を担う天才が現れることを祈っています。なかなか大変だとは思いますが、これからもチェスの普及活動を続けてください。
不思議に不思議が重なり、2015年は私にとっての「チェス元年」となりました。歩き始め頃に小島さんとお会いできたことが、その後の展開に大きく作用(勿論、良い意味で)しました。光栄であり、幸運でした。本当にありがとうございました。
棋力に関しては、上達の見込みはほとんどありませんが、趣味にチェスが加わったことにより、新しい世界に触れることができました。驚嘆の連続でした。腰も抜けましたし、魂も消えました。2016年はどこにいざなってくれるのか、今から楽しみです。
来月(来年)開催予定の大会にも、参加させてもらおうかなと考えています。前回は望外の結果を得ましたが、今度こそは順当に(?)に全滅すると思います。それにしても、チェスの強い人というのは、なんだか途轍もないですね。尊敬(憧憬)の念といっしょに、ある種の恐怖さえ感じます。
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