明日からの3連休は、蒲田で開催されるジャパンオープンに参加してきます。昨年は、ハンガリーに戻る直前の大切な調整として参加し、なんとか優勝できましたので、今年も連覇を狙って頑張ってきます。とは言え、今年のジャパンオープンは、来年のアゼルバイジャン、バク―でのオリンピアード代表選考も兼ねており、昨年よりもハイレベルな戦いが予想されます。今夜の記事は、これまで入ってきた情報で、注目の優勝候補をご紹介しておきたいと思います。
1. Tran Thanh Tu
(CM, VIE, JCA 2495, FIDE 2292)ベトナムのTu さんは、東京オープンの全勝優勝後、国内レイティング2495 というとてつもない数字がつきました。ジャパンオープンでは、リスト1 でプレーすることは間違いがなく、優勝候補の筆頭です。私や南條くんを含めた、国内上位クラスのメンバーをほぼ全員、1度は破っているため、2度目の対戦となる今大会、彼がどのようなプレーをするかが、優勝の行方をうらなうカギになるでしょう。
2. 小島慎也
(IM, JPN, JCA 2457, FIDE 2400)私は昨年に引き続き、優勝を目指します。5月の全日本選手権では今年も優勝を逃したものの、ジャパンリーグや名古屋オープン、IVL での3回優勝など、IM 獲得以降の国内戦績は決して悪くありません。今年の集大成として、このジャパンオープンで良い結果を残せればと思います。
3. 南條遼介
(IM, JPN, JCA 2427, FIDE 2330)社会人1年目の南條くんは、今年は大会の優勝になかなか恵まれず、苦難の年となっています。かつて、8戦全勝での優勝も果たしたことのあるこのジャパンオープンで、復活を狙いたいのではないでしょうか。戦力的にも、オリンピアードの日本代表に再び入ってもらいたいプレーヤーです。
4. 羽生善治
(FM, JPN, JCA 2415, FIDE 2398)羽生さんも、昨年の東京オープン以来、1年ぶりの国内公式戦に参戦です。公式戦に限らなければ、チェスの試合やトレーニング自体は途切れることなく続けており、今年は好調を維持しています。2日目は参加することができず、3試合はbye になってしまいますが、それでも最注目のプレーヤーの1人です。私を含めたIVL メンバー以外と、どのような試合をするのか、楽しみに見せてもらうつもりです。
5. 青嶋未来
(JPN, JCA 2378, FIDE 2167)今年、最もブレイクした日本人プレーヤーである青嶋くんは、ジャパンオープンにフルで参加します。6月の快速選手権以降、大会での優勝は逃していますが、それでもコンスタントに好成績を残しているのは、さすがだと言えるでしょう。来年は海外大会参加にも意欲を見せているので、今年最後のビッグトーナメントでも、活躍を期待したいと思います。
6. Andrew Lewis
(FM, ENG, JCA 2166, FIDE 2275)昨年の全日本選手権で3位を獲得した、イングランドのFM Andrew が日本に戻ってきているようです。全日本では、南條くんと私のデッドヒートに隠れてはいましたが、非常にテクニックのあるベテランプレーヤーです。2つのbye があるため、優勝は少し難しいかもしれませんが、また日本のプレーヤーを脅かすプレーを見せてもらいたいですね。
トーナメントは、ふたを開けてみなければ結果はどうなるか分からないもの。ここに挙げたプレーヤー以外が優勝を攫うような展開もありえますので、明日からのレポートもお楽しみに。それでは、ジャパンオープンに参加されるプレーヤーの皆さん、明日から3日間、よろしくお願い致します。
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