2014/12/07

FS 2014 December GM 1st round


いよいよ昨日から、ブダペストでの試合がスタートです。試合前には、アンダンテのオーナーが今年からオープンした和食レストラン、小町に足を運んできました。人気のうどんは、オーナーによる手打ちです! スタッフの日本人は顔なじみも多く、友人たちにもブダペストに戻ってきた挨拶を済ませてきました。


初日は集合が早く、14からペアリング決めがスタートします。対戦する9名にプレーヤーはわかっていても、誰といつ、どの色で当たるかは、この日のくじ引きによって全て決められます。くじ運の悪い私にしては珍しく、白の多いリスト2を引き当てることができました。9試合ラウンドロビンの今回、白を多く引くことはとても大切でしょう。


初戦の相手は中国のジュニア、Fang, Yuxiang です。今大会で唯一私よりもレイティングの低いプレーヤーですが、ベストレイティングは2363 あり、気の抜ける相手ではありません。それでも、白を持ったからには良いスタートを切りたいところです。

Kojima, S (FM, JPN, 2356) - Fang, X (CHN, 2295)
First Saturday Dec 2014 GM (1)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 a6 5. a4 g6 6. e3



a6 Slav から、g6 Slav へ移行するこの手順は、指すのが2回目となります。私はg6 Slav を黒で指していたため、その経験から指されて嫌であろう変化をチョイスすることにします。

6... Bg7 7. Be2 O-O 8. O-O a5 9. Qb3 Na6!?


Nb8-Na6-Nb4 のマヌーバリングは一般的なものですが、ここでは先に9... e6 と指すのが普通ですので、何が違うのかを考えてみます。結論として、このタイミングとしてポーン交換をしておけば、白もNc3-Nb5 を軸に、cファイルから仕掛けるチャンスを得やすいと判断しました。

10. cxd5 cxd5 11. Bd2 Nb4 12. Rfc1 Bf5 13. Nb5



ここまでは予定通りのセットアップです。cファイルを開いた形では、Rf1-Rd1 はさほど機能せず、cファイルにルークを重ねる形が理想的だと思います。コンピュータの指摘した手順は、13. Ne5! Nd7 14. Nxd7 Qxd7 15. Nb5 Nc6 16. Rc5+/= このようにナイトを捌いておく形で、これならば確かに、白は素早くルークをcファイルに重ねることができました。

13... Nc6 14. Be1 Rc8 15. h3 Qb6 16. Ne5!?


cファイルにルークを重ねづらい形である以上、どこかで仕掛けなければいけません。ナイト交換をした場合、白が優勢になるか確信は持てませんでしたが、もう少し待つ有効な手も見つけられなかったため、とにかく指してみることにします。

16... Rfd8?



16... Nxe5 17. dxe5 Ne4 (17... Nd7 18. Qxd5 Nxe5 19. Rxc8 (19. Nd4!? Qxb2 20. Rd1 これがFang との検討で出た手順で、形勢不明だと思います。) 19... Rxc8 20. Bc3) 18. Rxc8 (18. Qxd5 Rxc1 19. Rxc1 Rd8 20. Qb3 Bxe5 21. Rd1=) 18... Rxc8 19. f3 Nc5 20. Qxd5 検討では、17... Nd7 と退く形をメインに扱いましたが、17... Ne4 と跳びこむ手も黒は指せるようです。

17. g4


試合中、ナイトを取ってこないでくれたのはラッキーで、この手で白が優勢になると読みました。ところが、もっとシンプルなタクティクスを互いに見落としています。17. Nxf7! Nxd4 18. Nxd4 Qxb3 19. Nxb3 Kxf7 20. Bxa5+/- キングがf7 に上がれば、Nb5-Nd6+ のディスカバードチェックがあることが見えていませんでした。ピースを捌いてしまえば、黒はa5 のポーンが負担となります。

17... Be6 18. Nd3!+/= Bd7 19. Rc2



私の構想は、多少キング前を崩しても、cファイルにルークを重ねることができれば白が優勢になるというものです。b5, c5 に侵入できる2つのナイトもあり、クイーンサイドに強力なプレッシャーをかけることができるでしょう。

19... h5 20. Nc5 Be8 21. Rac1 hxg4 22. hxg4 e5


これは黒が狙っていたであろうカウンタープレーですが、ここで私は黒の反撃を抑え込み、有利なエンドゲームに持ち込めるアイディアを発見します。

23. Nd6!



cファイルに重ねたルークと、2つのナイトが協力し合って成立する手です。クイーン交換をすれば、黒はクイーンサイドのポーンを守ることが容易ではありません。

23... Qxb3 24. Nxb3 Ra8


24... Rxd6 25. dxe5 ならば、白はピースを取り返すことができます。

25. dxe5 Nxe5 26. Nxe8



ここは迷いましたが、ダブルビショップを確保しておくだけでも、将来的にエンドゲームで勝つチャンスは十分だろうと判断しました。もう1つの手順は、26. Nxb7 Rdb8 27. N3c5! Bxa4 28. Nxa4 Rxb7 29. Rc8+ Rxc8 30. Rxc8+ Kh7 31. Bxa5+/- というものです。a4, b2 への反撃を恐れてこの変化にしませんでしたが、すぐにルーク交換ができることを見落としていました。

26... Rxe8 27. Bxa5 Nfxg4 28. Bb5?!


ここまでの方針は良かったものの、なぜかここから不正確な手が出ます。シンプルに28. Rc7 と入っておくべきでしょう。

28... Nc6! 29. Bb6 Nge5 30. a5?!



残り時間は6分ほどで、再び間違えてしまいます。aポーンを伸ばしていくアイディアは悪くないのですが、先にb7 にプレッシャーをかけておくべきでした。30. Nc5! Nb4 31. Bxe8 Nxc2 32. Bb5 Nb4 33. a5+/=

30... Nc4! 31. a6 Rxa6 32. Bxa6 bxa6 33. Bd4 Bxd4 34. Nxd4 Nxd4 35. exd4 Rb8


エクスチェンジを取ったところまでは読み通りでしたが、c4 のナイトとbファイルのルークで、黒は十分なエクスチェンジの代償があることを、試合中はうまく評価できませんでした。

36. Ra1 a5 37. Kf1 Kg7 38. Ke2 Kf6 39. Ra2 Kf5 40. Kd3 Rb3+ 41. Rc3



こうなると白は、b2 のポーンを落とすしかありません。かつて何度も苦汁をなめた2ポーンエクスチェンジというマテリアルになりますが、ここからはルークの力を十分に発揮し、なんとかディフェンスします。

41... Nxb2+ 42. Kc2 Rxc3+ 43. Kxc3 Nc4 44. Re2 g5 45. Re7 f6 46. Rd7 Ke4 47. Re7+ Kf4 48. Rd7 Ke4 49. Re7+ Kf4 50. Rd7 1/2-1/2


初戦、勝ちたいゲームではありましたが、最後は負けずに済んで良かったとも思えるポジションでした。なかなか優勢を勝ち切るのは難しいですね。2戦目の今日は、GM Flumbort が相手ですので、気を取り直してしっかりプレーしてこようと思います!

First Saturday GM Dec 2014

12/06 Kojima, S (FM, JPN, 2356) - Fang, X (CHN, 2295) 1/2-1/2
12/07 Flumbort, A (GM, HUN, 2463) - Kojima, S (FM, JPN, 2356)
12/08 Kojima, S (FM, JPN, 2356) - Medvegy, Z (GM, HUN, 2527)
12/09 Kojima, S (FM, JPN, 2356) - Arngrimsson, D (IM, ISL, 2386)
12/10 Benkovic, P (IM, SRB, 2395) - Kojima, S (FM, JPN, 2356)
12/11 Kojima, S (FM, JPN, 2356) - Dragnev, V (FM, AUT, 2364)
12/12 Fominyh, A (GM, RUS, 2438) - Kojima, S (FM, JPN, 2356)
12/13 Kojima, S (FM, JPN, 2356) - Golubov, S (RUS, 2382)
12/14 Free Day
12/15 Torma, R (IM, HUN, 2417) - Kojima, S (FM, JPN, 2356)


試合後は友人の誘いで、聖イシュトヴァーン大聖堂前のクリスマスマーケットへ。土曜の夜だけあって、雨にもかかわらず、すごい人出でした。大聖堂前のマーケットは、ヴルシュマルティ広場よりは小さいですが、メインとなる大聖堂はライトアップされ、ツリーやスケートリンクも用意されていて、実にクリスマスらしい雰囲気でした。


懐かしのクルトシュカラーチ! 炭火で丁寧に焼かれるこのお菓子は、ブダペストのクリスマスに欠かせないものです。チェコにも売っていましたが、これを見るとハンガリーに戻ってきたことを強く実感しますね。


晩御飯はチキンと野菜を炒めたものにしましたが、これが高い! 適当に盛られて重さを計測、そして5000フォリントだよ! という店員さんの声... クリスマスマーケットでは、ある程度食事が割高なことは覚悟していましたが、5000フォリントあれば、小町で3回食事ができます。


こちらはブダペストで最大規模を誇る、ヴルシュマルティ広場のクリスマスマーケットです。雨と寒さ、すごい人出で早めに退散しましたので、また余裕のある時に顔を出そうと思います。

2014/12/05

A Viennese Holiday Vol.2


ウィーンに到着した翌日(12/4)、朝目が覚めてホステル内を移動中、中庭にこうした大きなチェスセットがあることを発見しました。ここまで来ると、ウィーンにおけるチェスの普及度に関係なく、ホステル関係者の趣味のようにも思えますね。


8時半にチェックアウトを済ませ、再びマリアイルファー通りを進んで、ウィーンの中心街を目指します。クリスマスシーズンのウィーンでは、こうした放置自転車はきれいにデコレートされてしまうようです(笑)


前夜に寄ったクリスマスマーケットの舞台、マリア=テレジエン=プラッツを抜けると、大きな門が見えてきました。これは英雄広場(ヘルデンプラッツ) への入り口で、ブルク門というそうです。最初は入ることがためらわれましたが、他の観光客はそのままくぐっているので、私も続いてみることに。


ヘルデンプラッツには、向かい合う2体の像がありました。ブルク門を背にして右側にあるこちらが、オイゲン公の像です。自分の使うチェスピースのナイトが、これだけ強そうだったら、誰が相手でも勝てそうだなぁと思ったり...


ヘルデンプラッツを抜けた先で見つけた巨大な建物、これは国会議事堂ですね! 色々な角度から写真を撮りましたが、風にたなびくオーストリア国旗が素敵でした。


そしてウィーン市内で最大規模のクリスマスマーケットが開催される、ウィーン市庁舎前にも足を運びました。夜は綺麗にライトアップもされるそうで、昼にしか来られなかったことが少し残念です。やはり前日に少し無理をしても、ここまで来るべきでしたね。


市庁舎を離れた後は、懐かしのドナウを目指してウィーン中心街の外周を歩きます。そんな中でたまたま見つけたのは、在オーストリア日本大使館です。ブダペストに比べれば、日本大使館の位置は分かりやすいですし、足を運びやすいでしょう。旅行中、パスポートを無くすといったトラブルは、なるばく避けたいところではありますけどね。


ドナウ川が見えてからは、ウィーン中心街のさらに中心地を目指します。ローマでも見た通り、馬車はヨーロッパの各所で見かけますね。間近で見ると、馬って本当に大きい生物ですよね。そして馬より大きいのは、場所が集まる広場にそびえる...


こちらのシュテファン大聖堂です! 去年、マヨルカ島で見たカテドラルも大きかったですが、この大聖堂のインパクトもなかなかすごい! 最も古い建物は、13世紀に建てられたそうです。


シュテファン大聖堂の内部はこんな感じです。私は柵の外から撮影をしただけですが、いくらか払えばさらに中に入ることもできるようでした。ツアー客も多く、ウィーン市内でも最大の観光名所の1つでしょう。


大聖堂を出てからは、大通りをぶらぶらと。クロノ・モノクロームの3巻で私もコラムを書きましたが、オーストリアと言えばモーツァルトです! もはや言うまでもないことですが、音楽の都、ウィーンを代表する音楽家の1人ですね。


ブダペストほどではないですが、お土産屋さんではチェスセットも見つけることができました。これらはクリスタルでできており、お値段は500ユーロとのことです。さすがに手が出ませんので退散するしかありません。私はコレクターではないですしね。しかし、こうして素敵なデザインのチェスセットを集めることも、チェスに関わる楽しみ方の1つだと私は思います。


11時前には早めの昼食にしました。ポークチョップのウィーン風とはなにかと思い、頼んでみましたが、なんということはありません。前夜と同じ、シュニッツェルでした。クリスマスマーケットの鶏肉シュニッツェルよりは大きいですが、これよりも大きいものは、探せばいくらでも見つかりそうですね。揚げたてはもちろん美味しかったです!


そして大通りを抜けた先にあるのが、国立オペラ座です。ウィーンのオペラ座はさすがの規模で、写真に収めきることができません! オペラ座の規模は、ブダペストよりもウィーンのほうが、はっきりと大きいことが伺えます。


こちらはチケット売り場でしょう。マンマミーアのような、日本でも馴染みのある作品もあるんですね。ここには表示されていませんが、私が一昨年ブダペストで見た、椿姫のようなスタンダードなオペラも公演中のようです。


大急ぎでウィーン市内を駆け回った私は、最後にオペラ座のカフェでケーキを食べることにします。昨年、FM Mark Lyell は、オーストリアよりもハンガリーのほうが、ケーキが安くて良いと言っていましたが、それでもザッハトルテを食べずに、ウィーンを去ることはできないでしょう!(オペラは見ていませんがw) ザッハトルテのほか、店員さんのおススメだという、コーヒーのケーキもいただきました。

オペラ座を離れてからは、大急ぎで西駅に戻り、ブダペスト行きのチケットを購入。3時間かけて昨日の夕方には、懐かしのブダペストに戻ってきています。FS の試合は明日からですので、今日はもう少し休息を取りつつ、ブダペストの街をこれから久々に歩いてこようと思います。日本の皆さんも、良い週末をお迎えください。

A Viennese Holiday Vol.1


ウィーン西駅前のクリスマスツリー

いまこの瞬間、誰かが心を奪われました。
治安のよいウィーンで、奪われるのは心だけ...。


そんなわけで、オーストリアの首都、ウィーンにやってきました。今回、ブダペストに直接飛ぶのではなく、ウィーンに飛んだのは、航空券が安かったという理由の他、一昨年、去年と素通りしたウィーンを、今度こそ見ておきたいという思いがあったからです。そして実際にウィーンを簡単に見て回ることができましたので、2回に分けて今回のウィーン観光のレポートをお届けしようと思います。(ちなみに上のキャッチフレーズは、私が考えたわけではないですよw)

ところで、今回のウィーン1泊は、私のこれまでのヨーロッパ滞在でも類を見ないほどのノープランでした。まず、宿を取ったのは日本を出る前日、12/1 です。そしてウィーンの観光名所は、何も調べてきていません。地図も宿の位置だけを確認するものです。特に調べなくても、なんとかなるだろうと楽な気持ちでの観光でした。


12/3 の午後4時頃に西駅でブログを更新し、それから宿に向かいます。今回のウィーン1泊のホステルは、西駅から徒歩5分ほどの好立地にありました。西駅自体はウィーンの中心地から多少離れていますが、翌日に西駅から列車でブダペストに向かうことを考え、なるべく移動が楽な場所をチョイスしたのです。名古屋オープンでも、4人1部屋の和風ドミトリーに宿泊しましたが、こうした2段ベッドのドミトリーを見ると、やはりヨーロッパに戻ってきたという思いが強くなります。ちなみに1泊10ユーロくらいでした。


ホステルの共有スペースには、こうしたチェス盤柄の机が置いてありました。夜にホテルに戻ってきたときには、若者たちが実際にこの机でチェスをやっている場面も目撃しています。(写真を撮らせてもらえば良かったです...) オーストリアは、ハンガリーに比べればチェスがポピュラーではないと聞いていましたが、こうして見ると、ちょっとした場所で楽しまれていることが分かり、チェスに関わる者としては嬉しくなりますね。


そして、12月のウィーンに来たからには、クリスマスマーケットに足を運ばなくてはならないでしょう。「(来年のクリスマスは) ウィーンで迎えるってのはどう?」というのは、私の好きな盛田隆二先生の小説に出てくる台詞です。(どの作品か、分かった人はすごい!) ウィーン市内には、いくつかのクリスマスマーケットが出ているようですので、そのうちの1つを求めてウィーン中心街へと向かいます。写真は西駅から中心街へと伸びるマリアイルファー通りの様子です。 


そして辿り着いたのは、ウィーン自然史博物館(写真正面) と、美術史美術館に挟まれた広場、マリア=テレジエン=プラッツのクリスマスマーケットです。他にも大きなクリスマスマーケットがあると聞いていましたが、この日はここを根城にすることに。


色鮮やかなキャンドルたちは、ヨーロッパのクリスマスマーケットには欠かせないアイテムです。ブダペストやチェコのクリスマスマーケットでも、かつて見たことがありますね。


色とりどりの仮面! そのまま仮面舞踏会に参加できそうです(笑) しかし残念ながら、これをつけて闊歩している人は見かけることができませんでした。


これだけの白クマに囲まれていては、他の動物は少し肩身が狭いかもしれませんね。


ガラスのオーナメントは、去年チョコで見た赤や青のものもありましたが、この店は白一色だったのが非常に印象的でした。


この日の夕飯は、色々とつまみながら歩いてきましたが、メインはシュニッツェルにすることに。シュニッツェルとは、オーストリアやハンガリーで食べられる、鶏肉や豚肉を薄く伸ばして揚げた料理のことです。ここでゲットしたのは鶏肉で、なおかつ小さい物でしたが、ウィーン市内の有名レストランでは、人の顔より大きな巨大シュニッツェルが出てくることもあるそうです!

この夜、マリア=テレジエン=プラッツのクリスマスマーケットから、さらに足を伸ばすことも考えましたが、あまりの寒さと疲れによりそれは断念しました。思えば、日本から20時間弱かけてウィーンに辿り着き、ほとんど休憩なしでウィーンを歩いていたわけですからね。ウィーン観光の続きは翌朝に回し、この日はシュニッツェルを食べて終わりとしました。

2014/12/03

FS 2014 December GM Tournament Information


巨大なドバイ国際空港

先程、ドバイを経由してウィーンに到着しました。エミレーツ航空を利用するのは初めてでしたが、機内で歯ブラシやアイマスクを渡してくれるサービスはありがたいですし、夜間に照明を落とすと天井に星が瞬くの面白い演出です。これで航空運賃も安いとなれば、エミレーツ航空が人気の理由も分かります。去年のアエロフロートのように、荷物が消えることもなかったですしね(笑)

さて、ここからの私のスケジュールは、今夜ウィーンに1泊し、明日の昼間にブダペストに向かいます。そして明後日は休みで、明々後日からいよいよ、久々のFS が始まります。FS のオーガナイザー、Laszlo Nagy さんからは、今月のGM Section の参加者情報が送られてきましたので、今夜はそちらを公開しておきましょう。

1. MEDVEGY, Zoltan (GM, HUN, 2518)
2. FLUMBORT, Andras Dr (GM, HUN, 2458)
3. FOMINYH, Alexander (GM. RUS, 2438)
4. TORMA, Robert (IM, HUN, 2417)
5. BENKOVIC, Petar (IM, SRB, 2400)
6. ARNGRIMSSON, Dagur (IM, ISL, 2391)
7. GOLUBOV, Saveliy (RUS, 2382)
8. DRAGNEV, Valentin (FM, AUT, 2358)
9. KOJIMA, Shinya (FM, JPN, 2356)
10. FANG, Yuxiang (CHN, 2297)

予定されている参加者はこの10名で、私は下から2番目のリスト9となっています。私にとっては、これまで相性の良いGM Section ですが、今回は初のラウンドロビンであり、これまでIM ノームを2回取ったダブルラウンドロビンではありません! その影響がどのように出るかは分かりませんが、彼らとの9試合で、勉強させてもらおうと思います。

それでは、今日はしばしチェスは忘れて、ウィーン観光を楽しんでこようと思います。これまでウィーンは2回訪れながら、いずれもただの中継地で、完全に素通りしてしまいましたからね。明日の更新では、ウィーンのクリスマスマーケットの様子をお届けできるはずです! それでは皆さんも、良い師走をお過ごしください。


空港でフリーペーパーをゲット。中身はドイツ語と英語の両方で書かれています。

2014/12/02

Going Back to Europe - Haneda to Vienna -


2014年、日本国内での最後の更新は、夜の羽田空港からお届けします。私はこれからドバイ経由でウィーンに飛び、そこから陸路で懐かしのブダペストに戻ります。昨年の11/16 にブダペストを離れて以来、約1年ぶりとなるブダペスト帰還です。今年はタイ、トロムソと、ここまで2回の遠征がありましたが、基本的には日本でゆっくり過ごさせていただきました。それでも、最後の1月は戦場に戻ろうと思います。

今年は新年早々に晋作くんと、ブログでのレッスンページをきちんと作成した効果か、新しい生徒もたくさん増えましたし、久々にチェス教室も担当させていただきました。オリンピアードや、羽生さんとのイベントも複数あり、充実した1年だったと思います。生徒たちを置いて日本を離れることは心苦しくもありますが、たくさんの応援メッセージもいただいていますので、なるべく早く帰れるよう、ハンガリーでの試合に励んで来ます。まずは12/6 から始まるFS GM Section が、トロムソ以来、久々のFIDE 公式戦の舞台となります。引き続き、日本から見守っていただければ幸いです。

2014 国内戦績

2014年も12月を迎え、いよいよ今年もラストスパートです。明日からヨーロッパに戻る私は、先日のジャパンオープンが今年最後の国内公式戦でしたので、今夜は少し早いですが、今年の戦績をまとめようと思います。本当は、昨日のABLE 2014 のレポートを書くつもりでしたが、写真がまだ届きませんので、そちらは後日にします。


今年は新年チェス大会の直前の、北千住例会からスタートでした。今年こそ国内公式戦無敗を目標に年始に掲げましたが、さっそく生徒の三ツ矢さんに負け、あえなく目標を変更します(笑) 新年チェス大会の前にはアゼルバイジャンのGashimov、直後にはハンガリーのSax が亡くなり、悲しいスタートの年でもありましたね。新年チェス大会は₄連勝で優勝しましたが、表彰式のスピーチは少し泣きそうでした。


3月の百傑では、麻布の大先輩である松尾さんとの初対戦がありました。ここをドローにするまでは良かったものの、直後に後輩の小林くんに負け。4.5/6 で入賞を逃したのでした。今年の公式戦大会で入賞を逃したのは百傑だけですね。この後のタイ遠征を経て、全日本への気合を入れ直すことを決意します。


南條くんと私がデッドヒートを繰り広げたのは、5月の全日本選手権です。私は権田さんとのたった1つのドローが響き、9勝2ドローで南條くんには1歩及びませんでした。10勝1ドローで優勝した南條くんの勢いは、そのままトロムソとリガに繋がり、IM ノームの獲得とレイティング2400到達となりましたね。この大会は南條くんの素晴らしいプレーと結果を褒めるべきであって、私自身は自己最高記録に満足しています。そして全日本とゴールデンの両大会で、私の生徒の何名かが好成績を収めたのも印象深い思い出です。


Pablo 来日で慌ただしく過ごした6月が終わると、本格的な夏が到来し、トロムソオリンピアードが近づいてきます。オリンピアードの最終調整として臨んだサマーオープンは、なぜか初日、浴衣で登場したのでした(笑) 服装はさておき、汐口くん、桑田くん、三ツ矢さんという、同期の3人を破っての全勝優勝は、良い結果だったと思います。この勢いでオリンピアードの初戦、Movseisian も追い詰めたはずだったのですけどね...


トロムソからの帰国以降は、東京の大会をしばらくパスして名古屋の2大会に参加したのでした。8月末の名古屋オープンは、ベトナムのWCM Phan さんが私を破り、5/6 で優勝しました。私は最終戦、北神さんに大切なあと1手が指せず、4.5P 止まりです。それでも良い勉強をさせてもらいました。(写真は味噌カツ)


それから約1か月後の中部快速は、今度こそ要所を勝ち、新年、サマーオープンに続いて今年3回目となる全勝優勝を果たしました。名古屋オープンと違い、日帰りの弾丸遠征でしたが、後輩たちの成長も見られましたし、とても楽しかったです。名古屋には、また来年以降も足を運ぶつもりです。


そして先日のジャパンオープンも、5勝3ドローでなんとか優勝をもぎ取ることができました。昨年は、ヨーロッパから南條くんが全勝優勝を果たす様子をチェックしていたので、今年は自分が... と密かに目論んでいたのですが、そう簡単ではないですね(笑) ここまで全ドローだったSimon と、4R でドローになったことで、逆にリラックスして残り試合に臨めたように思えます。ライバルの南條くんに白を引き、危ないところなく勝てたのも、これからの遠征に向けた自信となりましたね。

ここまで挙げた7大会に加え、松戸チェスクラブ、日吉の例会、そしてサタデートーナメントを含めた試合が、今年の国内公式戦の全てとなります。それらの結果を集計してみると、以下のようになりました。

白: 24勝2敗
黒: 20勝2敗8ドロー
計: 44勝4敗8ドロー
勝率: 85.7%


白でドローがないというのは、珍しい結果ですね。チェスを始めて14年目にして、初めての出来事です。勝率は毎年、なかなか9割の壁を超えられませんが、それでも十分に高い数字でしょう。レイティングも今月末の更新で中部快速とジャパンオープンの結果を受け、2450を超えるのではないかと思います。

これだけ国内で勝ち、レイティングも伸ばせる実力があれば、FIDE もさくっと2400に乗せたいところです! 久々のハンガリーでのGM トーナメント、頑張ってきますので、日本からの応援もよろしくお願い致します!

Copyright © 2011 Shinya Kojima All rights reserved.