事前にお伝えしていた通り、今日から私は1泊2日のスケジュールで、麻布学園チェス部の合宿に同行しています。今回の合宿地である鬼怒川温泉へは、浅草から東武線に乗って向かいます。私は10年ぶりの合宿が楽しみすぎて、集合時間の10時間前には集合場所の浅草に到着していました。(前泊とも呼びます)朝は7時に起き、浅草の街をぶらり。やはり浅草と言われて真っ先にイメージするのは、こちらの雷門でしょう。
隅田川の対岸に見えるのは、3年前に誕生した東京の新名所、スカイツリーです。隅田川沿いの隅田公園からは、目立った障害物なく、隅田川の水面とスカイツリーが拝めます。
8時半に集合し、16名の部員と2名の顧問の先生と共に、一路、鬼怒川温泉を目指します。浅草から鬼怒川温泉までは、特急料金のかからない急行列車で2時間20分ほどです。私が鬼怒川に来るのは、小学生の頃以来、15年ぶりでしょうか。
チェックインや昼食で、多少のもたつきがありながらも、14時過ぎに合宿の初戦が開始です。麻布チェス部の合宿のシステムを知らないであろう大多数の方に説明しておきますと、麻布の合宿は一般的な部活の強化練習とは少し趣が異なり、全体で一つのトーナメントになっています。参加者全員で通常は9試合、今回は私のレクチャーを入れるため、試合数を減らして7試合が行われます。麻布の合宿で優勝するということは、その時、部員で一番強いという証明になるわけです。(OBが優勝することもありますが...)
初戦のゲームを見ていて面白かったのは、上のポジションです。初参加の中学1年生が黒を持ち、高校1年生を相手に奮闘しました。
1... Re8!
ポーンエンディングがドローになることを読み切ったわけではなく、直感的な判断だったとしても、少ない経験の中で正解を引き当てるのは大したものです。
2. Rxe8+ Kxe8 3. Kxf6 Kf8!
当然ですが、Kf6-Kg7 を許してしまっては、白にクイーンができてしまうので、黒は負けです。
4. Ke6 a5!
黒はこの後で、b7-b5, a5-a4 でクイーンサイドのポーンを捌いてしまえば、ドローです。私たちにとっては難しくないポーンエンディングですが、驚くべきことはこれが合宿初参加の中学1年生によって指されたということです! 私の12歳の頃のゲームと言えば... 考えないようにします(笑)
試合の後は2時間弱、私のレクチャーが行われました。初日は徹底的にエンドゲームをテーマにし、子供たちには色々とアイディアを伝えることができたと思います。明日はミドルゲームを扱う予定ですので、今日の話と併せて、皆のチェスの幅が広がるようにできればと思います。
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