チェコオープンの2Rです。この日は早めに準備を終え、少し町を散策してみました。町の中央通りからショッピングモールに行ってみたり、写真の市庁舎がある素敵な広場を見つけたり、リラックスして試合に臨めたと思います。それだけに試合内容はかなりショックでした。
この変化は私も黒で指そうかと少し前に考えていた面白いラインです。白は1ポーンを捨て、キングサイドを攻めるのが基本的な流れとなります。
ここでd4を取り返すのを遅らせる、あるいは諦めるのが白のアイディアです。黒はダブルビショップを持ちますが、展開が遅いうえにf6のナイトが不在でキングサイドが手薄です。b1-h7のダイアゴナルと、2枚のナイトを使ったキングサイドへの攻めにどう対処するかは工夫が必要となります。
14... b5 15. Ng3 Bb7 16. Qe4 g6 17. h4+/- なら白の攻勢です。b7のビショップは利きは良いのですが、キングサイドを守りづらいという弱点があります。
これが黒の反撃のポイントとなることを完全に見落としました。黒のルークはc8であまり働かないため、a5から5段目での反撃を試みます。
私の作戦はg5を崩すか、無視してさらにポーンを押し込むためのf2-f4でしたが、どちらも有効ではありませんでした。ここは23. Be4 からd4を取り返す作戦をコンピュータは示しますが、それではあまりに面白くなく、h4-h5の作戦がキングサイドの攻めにならないことが分かります。
エクスチェンジを返した直後、ここでe5に伸ばしたポーンが落ち、黒の勝勢は明らかになりました。白は残ったキングサイドのポーンが弱く、さらなる駒損を防げません。
7/21 15:00 Classical R1 Grot, B (CM, POL, 2089) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 0-1
7/22 15:00 Classical R2 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Krawczyk, F (CM, POL, 2053) 0-1
7/23 15:00 Classical R3 Mohota, N (IM, IND, 2163) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
7/24 15:00 Classical R4
7/25 15:00 Classical R5
7/26 15:00 Classical R6
7/27 15:00 Classical R7
7/28 15:00 Classical R8
7/29 15:00 Classical R9
3Rはインドのベテラン女性IM Mohota Nisha との対戦です。私同様、ラピッドではかなり苦戦していたようです。クラシカルでのお互いの調子がどうか、はかる良いラウンドになると思います。
Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Krawczyk, F (CM, POL, 2053)
Czech Open 2023 (2)
1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 e6 4. Nc3 Bb4 5. Bg5 dxc4 6. e4 h6!?
この変化は私も黒で指そうかと少し前に考えていた面白いラインです。白は1ポーンを捨て、キングサイドを攻めるのが基本的な流れとなります。 Czech Open 2023 (2)
7. Bxf6 Qxf6 8. Bxc4 c5 9. O-O O-O 10. e5 Qd8 11. Ne4 cxd4 12. Qe2
ここでd4を取り返すのを遅らせる、あるいは諦めるのが白のアイディアです。黒はダブルビショップを持ちますが、展開が遅いうえにf6のナイトが不在でキングサイドが手薄です。b1-h7のダイアゴナルと、2枚のナイトを使ったキングサイドへの攻めにどう対処するかは工夫が必要となります。
12... Nc6 13. Rfd1
メインの12... Be7 に対して、白のルークがどちらからd1にまわるかという選択があることは知っていました。ここは黒のQd8-Qc7 の可能性にRa1-Rc1 を残す意味でRf1-Rd1 をチョイスしましたが、後にe5の守りがさらにあるほうが安心であることを考えると、13. Rad1 もありえたでしょう。13... a6 14. Bd3 Be7
14... b5 15. Ng3 Bb7 16. Qe4 g6 17. h4+/- なら白の攻勢です。b7のビショップは利きは良いのですが、キングサイドを守りづらいという弱点があります。
15. Ng3 g6! 16. a3 Kg7 17. Qe4 Rh8 18. h4 Bd7 19. Re1?!
私は黒のキングサイドをどう攻めるか、さらにアイディアを練る中でルークを組み直すアイディアを思いつきました。黒のRf8-Rh8 も理想のセットアップではなく、ルークのテンポロスはさほど問題ではないだろうと考えたのです。これ自体は間違いではないのですが、黒のクイーンサイドのアクションを気にするほうが先でした。19. b4! Rc8 20. Qf4 Be8 21.Rac1+/- このように進んだ場合、黒はプレーする箇所が制限され、本譜よりも厳しいでしょう。19... Be8 20. Rad1 a5!
これが黒の反撃のポイントとなることを完全に見落としました。黒のルークはc8であまり働かないため、a5から5段目での反撃を試みます。
21. Qg4 a4 22. h5?
黒にクイーンサイドからの反撃を許しても、ここで最も良いアタックプランを選べていたらまだ白良しだったでしょう。22. Nh5+! Kf8 23. Nf4 Qb6+/= しかし試合中、f4にナイトを切り替えてもe6,g6に切り込めるとは思えず、躊躇してしまいました。22... g5 23. Nd2?
私の作戦はg5を崩すか、無視してさらにポーンを押し込むためのf2-f4でしたが、どちらも有効ではありませんでした。ここは23. Be4 からd4を取り返す作戦をコンピュータは示しますが、それではあまりに面白くなく、h4-h5の作戦がキングサイドの攻めにならないことが分かります。
23... Ra5! 24. f4 Kf8! 25. Nc4 gxf4!?
相手は時間の少ない中、このエクスチェンジサクリファイスをほぼノータイムで仕掛けてきました。26. Nxa5 Qxa5 27. Qxf4 Bg5 28. Qe4 Be3+ 29. Rxe3 dxe3 30. Qxe3 Qxe5-+
エクスチェンジを返した直後、ここでe5に伸ばしたポーンが落ち、黒の勝勢は明らかになりました。白は残ったキングサイドのポーンが弱く、さらなる駒損を防げません。
31. Qxe5 Nxe5 32. Be4 b5 33. Rd8 Ke7 34. Rb8 Rg8 35. Kf2 f5 36. Bc2 Rg4 37. Rb7+ Kf6 38. Rh7 Nf7 39. Bd3 Bc6 40. Be2 Rg5 41. Bf3 Bxf3 42. gxf3 e5 0-1
最後は駒が何も動けず、大差の負けとなりました。気を取り直してまた今日から頑張ります。7/21 15:00 Classical R1 Grot, B (CM, POL, 2089) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 0-1
7/22 15:00 Classical R2 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Krawczyk, F (CM, POL, 2053) 0-1
7/23 15:00 Classical R3 Mohota, N (IM, IND, 2163) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
7/24 15:00 Classical R4
7/25 15:00 Classical R5
7/26 15:00 Classical R6
7/27 15:00 Classical R7
7/28 15:00 Classical R8
7/29 15:00 Classical R9
3Rはインドのベテラン女性IM Mohota Nisha との対戦です。私同様、ラピッドではかなり苦戦していたようです。クラシカルでのお互いの調子がどうか、はかる良いラウンドになると思います。
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