2013/10/18

FS 2013 October GM - The Third Norm Gainer? -


Photo by Miklos Szabo

昨日の夕方、First Saturday オーガナイザーのLaszlo Nagy 氏とIA のOrso Miklos 氏から、私の3つ目のノーム獲得に関するメールが届きました。昨晩にはFacebook でこれを報じ、すでに多くの反応をいただいていますが、現在私がどういった状況にあるか、今夜はブログ読者の皆さんにも詳しくご説明しようと思います。

まず一昨日の記事で書いた通り、私はFS の最終戦に敗れました。しかし、話題になったのは、私が9ラウンド終了時点で5ポイントを獲得し、2450を超えるパフォーマンスを得ている時点で、IM ノームが確定なのではないかということです。試合後にLaszlo 氏、Orso 氏と話をした結果、彼らがFIDE に交渉するということで、連絡待ち状態に入りました。

そして昨日届いたメールは、ハンガリーチェス連盟は私のIM ノーム獲得を認め、この申請をFIDE に提出したという、私にとって大変喜ばしいものでした。Laszlo 氏はすでに私が3つ目のノームを獲得したということで、FIDE の公式HPに記事を公開しています。

12 years old Havasi Gergo (HUN) a rising star at First Saturday Budapest tournament

ですが、まだ安心はできません! 私はOrso 氏とさらに連絡を取り、さらに詳しい状況確認を行いました。彼からの返信は長かったので、不必要な部分を削り、以下のように要約しておきます。なお、Facebook の投稿では、インドのチェンナイで私のIM ノームが受理されるかどうか決まると書きましたが、これはどうやら私の勘違いのようでした。すみません。

Orso 「私の意見としては、9R 終了時点でIM ノーム獲得を認めるべきであり、ハンガリーチェス連盟もこれに同意している。しかし、かつてFIDE はダブルラウンドロビンの場合はこれを認めないと、同じ条件でのノーム申請を拒否している。そのため、ノーム獲得についての保証はできない。以前、FIDE QC (おそらくノームの申請を受理する機関) の会長を務めていた人物は亡くなっており、ノーム受理の条件は変わっている可能性がある。(多少、私の意訳を入れています。) FIDE はノームの申請を1つ1つ個別にチェックするのではなく、全てIM タイトルの審査の際に、まとめてその有効性をチェックされる。

な、なるほどー。確かに私の1つ目、2つ目のIM ノームのページを見ても、The norms have been sent by the federations/organisers, but the norms have not yet been checked, they may not be valid. と記されています。ノームを獲得したつもりでも、それが有効かどうかすぐにはわからないというのは怖いですね。

IM Norms Shinya Kojima

さらにOrso 氏からのメールで、かつて私とCAISSA GM Section で戦ったCsonka も、かつてダブルラウンドロビンで5/9 という戦績を獲得し、IM ノーム申請をしたにも関わらず、FIDE に断られていることを知りました。彼が昨年の12月、私のドローオファーを蹴って勝負しようと考えたのは、そういう経緯もあったのですね。少し納得です。(5/9 で申請したということは、最終戦で敗れたのでしょう。)

今回、私のIM ノーム申請をハンガリーチェス連盟がFIDE に提出した裏には、FIDE QC のトップが変わったことで、状況が変化していてほしいという彼らの希望も含まれているのでしょう。こうして書くと、申請が受理される可能性は低そうにも見えてしまいますが、ひとまずハンガリーチェス連盟が申請を出したということは、私の3つ目のIM ノーム獲得への大きな前進です。しかし、FIDE がこれを受理するかは、私がレイティングを2400 に到達させ、IM タイトルの申請を行うまで分かりません。すでにお祝いのメッセージもいただいていますが、これはもう少し待ってください(笑) これから始まる別のトーナメントで、文句なしのIM ノーム獲得戦績を収められたとき、もしくは私のIM タイトル申請が受理されたとき、初めてお祝いとしましょう!

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