最近さぼりがちだったChess News のチェックを行っている際、面白い記事を発見したので、今日はそれをご紹介します。Chess News では、毎月FIDE レイティングが更新する度、トップGM の誰がいくつ上がり、誰がいくつ下がったといった情報が伝えられます。今月の頭にもそうした記事が公開されていますが、その中にMichal Paterek さんの分析で、レイティングを持つチェスプレーヤーの統計が載っています。まず面白いのは...
現在の世界の人口: 71億2700万人
FIDE レイティング保持者数: 17万932人
世界の人口における、FIDE レイティング保持者数の割合: 0.0024%
FIDE レイティング保持者数: 17万932人
世界の人口における、FIDE レイティング保持者数の割合: 0.0024%
こうした数字が公開されています。そして、これを図式したものがトップの画像です。私はFIDE レイティング保持者数は20万人ぐらいだと思っていましたが、実際にはもう少し少なかったようですね。
そしてさらに面白いのが、FIDE レイティング保持者の分布図で、2000-2050 が何%、2050-2100 が何% と、そういった統計も公開されていることです。それによれば私は現在のFIDE レイティング、2361 で、FIDE レイティング保持者の上位2.8% 辺りに位置しているようです。FIDE のHP で公開されている世界ランキングは4500位程なので、実際に計算してみても間違いはありません。4500位と言われても、強いのか弱いのかあまりピンときませんが、世界のトップ3% 以内にいると言われると、少し強そうに聞こえますね(笑)
こうした統計はチェスの研究者にとって必要なデータになりそうですし、コーチングをやる人間としても、チェックしておいて損のない情報でしょう。私も拙いながら、大学にいた頃の研究で、こうしたデータを自分なりにまとめたことがありました。あまり母数が少ないと信頼性は落ちるかもしれませんが、日本でもこうしたデータを取ってみても面白そうですね。こちらのNest というブログでは、JCA レイティングによる国内の順位と偏差値が公開されており、日本でレイティング保持者の統計を取っている数少ない場所かもしれません。
2 件のコメント:
昨年日本に来られたNielsen氏が101位ですね ▼o・~・o▼
そうですね、滑り込みです。
Nielsen とも最近連絡を取り合っているので、近々ちょっとしたお楽しみがあるかもしれません。
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