ケチケメートでのトーナメントを終え、ブダペストに戻ってきた翌日の29日、私にとって待ちに待ったイベントが開催されました。それはハンガリーでも最大規模のチェスイベント、Polgar Chess Festival です。ハンガリーの伝説とも言えるPolgar 3姉妹のイベントに、今年は丸一日参加するために、わざわざ28日を1日2試合のスケジュールに切り替えたのでした。(Polgar 姉妹についての詳しい説明は、過去の記事をご覧ください。)
会場はドナウ川沿いの美術館、Palace of Arts。アンダンテから、4番6番トラムのいずれかと、2番トラムを乗り継いで20分ほどで到着します。数人の友人を誘いましたが、朝から乗ってきたのはこちらで獣医学を学ぶ大学生のみ。まずは2人で会場へ向かいます。
会場に到着してすぐに目についたのは、エントランスの巨大チェスセットです。オリンピアードなど、こうした大きなチェスイベントには不可欠な道具ですが、やはりこの日も子供たちに大人気でした。
10時のオープン直後は、さほど大きなイベントがまだ開始されていなかったため、会場内の展示を軽く見て回ることにします。昨年は巨大な体育館が会場でしたが、今年は美術館の一階、二階が会場であるため、それに関連付けた催しが多くみられました。こちらは木製のチェスピース制作コーナー。
風船によるチェスセットの制作コーナー。このような子供が喜ぶチェス関連の出し物のアイディアには、ただ驚くばかりです。
ショップに並ぶのは、チェスピースを模した陶器製の食器たち。こちらは昨年も見かけましたが、やはりポーンの形をした塩コショウの瓶は少し欲しくなります。
今イベントのために運び込まれた商品は少数で、普段、美術館として営業している際に販売されているものが、ショップの大半を占めていました。その半分はこうした美術書です。
しばらくするとメインのイベントホールである2階では、子供たちによる10分切れ負けのミニトーナメントが開催されていました。参加している子供たちも、後ろで見守る保護者たちも真剣そのものです。
子供たちの対局場を離れてさらに奥に進むと、サイン入りのチェスボードを発見します。Polgar 3姉妹は当然として、他に誰のサインがあるのか聞いたところ、現世界チャンピオンのVishy Anand だという回答が! このボードはお客さんの誰かがゲットしたのでしょうか。
こちらがこのイベントメインの3姉妹。左から三女のJudit Polgar、次女のSofia Polgar、長女のSusan Polgar です。
会場の最も奥、2階の突当りが3人のPolgar たちが30面同時対局を行うホールでした。最初に行われるSusan Polgar の同時対局前に、使用されるチェスセットをチェックしてみると、なんとこのイベントのための特別仕様であることに気づきます! 普通に購入すれば、1つ1万~2万円近くはするであろうこの高級セットが、さらに特別製になって30面も用意されているとは舌を巻くばかりです。
予定の10時半を少し過ぎた頃、長女で元女子の世界チャンピオン、Susan Polgar の30面同時対局がスタートしました。参加者はすべて事前エントリーで、飛び込みはキャンセル待ち扱いということでしたが、このスペシャルイベントをキャンセルする人はほぼいなかったでしょう。
姉のSusan が対局を行う中、次女のSofia は子供たちからのサインねだり攻撃を捌いているところでした。メインとお客さんの距離の近さは、このイベントの1つの魅力であると感じます。
2階にはさほど広いスペースではありませんでしたが、フリー対局コーナーも設置されていました。しばらく見ていて、かなり強いなと思ったハンガリーのプレーヤーは、後で話をしに行ったところ2300クラスだという回答が。彼と指せなかったのは残念でしたが、代わりに4人のプレーヤーとブリッツを行いました。上の写真はFirst Saturday FM クラスの常連で、カメラマンでもあるMiklos さんとの試合の様子です。
会場には高めの軽食しかなかったため、昼過ぎに一度会場を離れて昼食を探しに行きます。多少中心街に戻っても、この日は日曜であまり店が開いておらず、結局マクドナルドに入ることにしました。ここでセットを頼んだはずでしたが、しきりにポテトは?と聞かれるので、じゃあそれもと答えると、トレーには2つのポテトが(笑) ここで文句を言ってキャンセルにしないあたり、私もまだまだです。
昼食後には友人と別れ、1人で会場に戻ります。ここまでは軽いウォームアップ。午後しばらくしてからが、このイベントの本番です! 使いたいすべての写真を1つの記事に乗せると読みづらくなるため、今回のレポートは2回に分けることにします。
Vol.2 へ続く
会場はドナウ川沿いの美術館、Palace of Arts。アンダンテから、4番6番トラムのいずれかと、2番トラムを乗り継いで20分ほどで到着します。数人の友人を誘いましたが、朝から乗ってきたのはこちらで獣医学を学ぶ大学生のみ。まずは2人で会場へ向かいます。
会場に到着してすぐに目についたのは、エントランスの巨大チェスセットです。オリンピアードなど、こうした大きなチェスイベントには不可欠な道具ですが、やはりこの日も子供たちに大人気でした。
10時のオープン直後は、さほど大きなイベントがまだ開始されていなかったため、会場内の展示を軽く見て回ることにします。昨年は巨大な体育館が会場でしたが、今年は美術館の一階、二階が会場であるため、それに関連付けた催しが多くみられました。こちらは木製のチェスピース制作コーナー。
風船によるチェスセットの制作コーナー。このような子供が喜ぶチェス関連の出し物のアイディアには、ただ驚くばかりです。
ショップに並ぶのは、チェスピースを模した陶器製の食器たち。こちらは昨年も見かけましたが、やはりポーンの形をした塩コショウの瓶は少し欲しくなります。
今イベントのために運び込まれた商品は少数で、普段、美術館として営業している際に販売されているものが、ショップの大半を占めていました。その半分はこうした美術書です。
しばらくするとメインのイベントホールである2階では、子供たちによる10分切れ負けのミニトーナメントが開催されていました。参加している子供たちも、後ろで見守る保護者たちも真剣そのものです。
子供たちの対局場を離れてさらに奥に進むと、サイン入りのチェスボードを発見します。Polgar 3姉妹は当然として、他に誰のサインがあるのか聞いたところ、現世界チャンピオンのVishy Anand だという回答が! このボードはお客さんの誰かがゲットしたのでしょうか。
こちらがこのイベントメインの3姉妹。左から三女のJudit Polgar、次女のSofia Polgar、長女のSusan Polgar です。
会場の最も奥、2階の突当りが3人のPolgar たちが30面同時対局を行うホールでした。最初に行われるSusan Polgar の同時対局前に、使用されるチェスセットをチェックしてみると、なんとこのイベントのための特別仕様であることに気づきます! 普通に購入すれば、1つ1万~2万円近くはするであろうこの高級セットが、さらに特別製になって30面も用意されているとは舌を巻くばかりです。
予定の10時半を少し過ぎた頃、長女で元女子の世界チャンピオン、Susan Polgar の30面同時対局がスタートしました。参加者はすべて事前エントリーで、飛び込みはキャンセル待ち扱いということでしたが、このスペシャルイベントをキャンセルする人はほぼいなかったでしょう。
姉のSusan が対局を行う中、次女のSofia は子供たちからのサインねだり攻撃を捌いているところでした。メインとお客さんの距離の近さは、このイベントの1つの魅力であると感じます。
2階にはさほど広いスペースではありませんでしたが、フリー対局コーナーも設置されていました。しばらく見ていて、かなり強いなと思ったハンガリーのプレーヤーは、後で話をしに行ったところ2300クラスだという回答が。彼と指せなかったのは残念でしたが、代わりに4人のプレーヤーとブリッツを行いました。上の写真はFirst Saturday FM クラスの常連で、カメラマンでもあるMiklos さんとの試合の様子です。
会場には高めの軽食しかなかったため、昼過ぎに一度会場を離れて昼食を探しに行きます。多少中心街に戻っても、この日は日曜であまり店が開いておらず、結局マクドナルドに入ることにしました。ここでセットを頼んだはずでしたが、しきりにポテトは?と聞かれるので、じゃあそれもと答えると、トレーには2つのポテトが(笑) ここで文句を言ってキャンセルにしないあたり、私もまだまだです。
昼食後には友人と別れ、1人で会場に戻ります。ここまでは軽いウォームアップ。午後しばらくしてからが、このイベントの本番です! 使いたいすべての写真を1つの記事に乗せると読みづらくなるため、今回のレポートは2回に分けることにします。
Vol.2 へ続く