2014/04/12

Country Roads BCCO 1st round - Comfortable Starts -


今日から私にとって3年ぶり5回目となる、Bangkok Chess Club Open のスタートです。年々規模を増しているこの大会は、今年はNigel Short の姿こそないものの、スペインNo.1 Vallejo Pons、ポーランド代表 Socko、ドイツ代表 Gustafsson と豪華なヨーロッパのGM が顔を揃えます。会場となる五つ星ホテル Dusit Thani Bangkok は私も初めて訪れます。


Dusit Thani の会場はさすがに豪華さが違います。巨大な宴会場を貸し切り、149名のプレーヤーが試合を行います。明日からはレイティング2100未満のチャレンジャークラスもスタートするため、さらにプレーヤーは増えることになるでしょう。


今回、会場へは一切の通信機器の持ち込みが禁止となります。電源を切っていてもアウトで、携帯電話は外の受付に預けなくてはいけません。まるで競艇選手のようですが、将棋でもこうすべきだと、渡辺明二冠は自身の著書で述べていましたね。ちなみに会場への通信機器持ち込み禁止は、FIDE の新ルールでも6月から採用されるとJirapak から聞いています。


今大会のトロフィーです。オープンクラスの優勝者に渡されるカップには、過去13回のチャンピオンの名前が刻まれています。昨年は大逆転で、オーストラリアのNo.1 GM Zhao Zong-Yuan が優勝したのでした。14人目に自分の名前を刻むため、約150名による試合がいよいよスタートです!

Holming, P (SWE, 2002) - Kojima, S (FM, JPN, 2361)
Bangkok Chess Club Open 2014 (1)

1. f4 d5 2. Nf3 g6 3. g3 Bg7 4. Bg2 Nf6 5. O-O O-O 6. d3 c5 7. Nc3 d4 8. Na4 Nbd7!?



初戦のオープニングはReversed Leningrad Dutch でした。普通に白で指すようなセットアップでは1手遅い分、面白みがないと考え、少し頭をひねってナイトをd7 に指すことにします。c6 にナイトがある時と違い、h1-a8 のダイアゴナルでのターゲットにならないため、すぐにb7-b5 が、よりシンプルなスレットになります。

9. c3? b5


相手はこれを問題ないと読んだようですが、私はルークよりも2ピースの力を信じます。

10. Ne5 Rb8 11. Nc6 Qc7 12. Nxb8?!



ここは難しいポジションですが、b8 のルークはあまり良い逃げ場がありません。そこで12. f5! bxa4 13. Bf4 Qb6 14. Qxa4 とナイトを見捨て、ピースを展開するほうが白には面白味があるようです。

12... Qxb8!?


12... Nxb8 13. cxd4 cxd4 14. Bd2 bxa4 15. Qxa4 Bd7! 16. Qxd4 Ng4 17. Qb4 Na6-+ ナイトで白ナイトを捕獲する手は、ピースの展開の遅さが気になりましたが、d4 を取らせてしまうことで、黒は十分に優位に立てそうです。

13. cxd4


13. Nxc5 Nxc5 14. cxd4 Na4! これが私の試合中の読みで、少し黒が指しやすいものの、白はセンターポーンの厚みでなんとかゲームを続けられそうです。本譜のようにd4 にポーンを残させては、白の厳しい状況が続くでしょう。

13... cxd4 14. Rb1 bxa4 15. Qxa4 Qb6-/+



このポジションで黒の大きな優勢を確信しました。d4 に刺さったポーンはd5 のアウトポストを作り出し、黒のプレーをサポートします。

16. b4 Bb7 17. Bxb7 Qxb7 18. b5 Nd5 19. Bd2 N7b6 20. Qa3 Rc8 21. Rfc1 Nc3!


いよいよナイトを敵陣深くに送り込み、決定的なパスポーンを作り出します。

22. Bxc3 dxc3 23. Kf2 Nd5! 24. e3 Qb6 25. d4 Bxd4!



ここでビショップを捨て、白キングの守りを完全に消してしまいます。ここから最終局面までは完全に読み通りでした。

26. exd4 Qxd4+ 27. Kg2 Qe4+ 28. Kg1 Qe3+ 29. Kh1 Qf3+ 30. Kg1 Ne3 31. Rb2


相手はこれでディフェンスできると思ったようですが...

31... c2! 0-1



このナイトとクイーンのコンビネーションは、g2 だけでなくf1 でもメイトになるため、白は2つのルークでディフェンスを続けることができず、ここでゲームセットです。初戦は南條くんもインドの2000弱に勝ち、2人揃って順当な滑り出しとなりました。唯一1日2試合となる明日の日曜日はも、うまく負けずに乗り切りたいところです。


Shirov がラトビアに移籍し、スペインNo.1 となったVallejo Pons も、もはやバンコクの常連です。


1-4番ボードまでは、DGT ボードによる会場内のディスプレー表示があります。


明日からバンコクは、本格的なソンクラーン(水かけ祭り)のスタートですので、水鉄砲を持った子供には注意が必要となります(笑)


試合後の夕飯はトンロー屋台街へ。茹で鶏と揚げ鶏のミックスは、高校時代に広尾のシンガポールレストランで親しんだ味です。

Bangkok Chess Club Open 2014 Schedule and Results

04/12 15:30 R1 Holming, P (SWE, 2002) - Kojima, S (FM, JPN, 2361) 0-1
04/13 09:00 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2361) - Peng, X (CHN, 2193)
04/13 15:30 R3
04/14 14:00 R4
04/15 14:00 R5
04/16 14:00 R6
04/17 14:00 R7
04/18 14:00 R8
04/19 09:00 R9

04/12 15:30 R1 Vinay, K (IND, 1980) - Nanjo, R (CM, JPN, 2321) 0-1
04/13 09:00 R2 Nanjo, R (CM, JPN, 2321) - Shukin, A (RUS, 2175)
04/13 15:30 R3
04/14 14:00 R4
04/15 14:00 R5
04/16 14:00 R6
04/17 14:00 R7
04/18 14:00 R8
04/19 09:00 R9

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お疲れさまです▼o・~・o▼渡辺明2段じゃなくて2冠ですね▽o・~・o▽汗

Shinya_Kojima さんのコメント...

ご指摘ありがとうございます! なにかおかしいと思っていました(笑)

匿名 さんのコメント...

本局は無難な勝利だったようですね▼o・~・o▼ 棋譜は10手目が3つ書いてあるのでcxd4が余計みたいですね▽o・~・o▽

Shinya_Kojima さんのコメント...

あー、これは消したはずの分岐の生き残りですね。修正しておきました~。

Takeshi Numata さんのコメント...

まずは幸先のよい初戦勝利おめでとうございます。バンコクの五つ星ホテルでぜひ対局したいですね。宿泊するのはとても無理ですが、安いゲストハウスにとまって通いの対局もまた楽しからずやでしょうね。2100以下のクラスでぜひ参加してみたいです。第二局を勝って連勝して下さい。期待しています。

Shinya_Kojima さんのコメント...

Numataさん ありがとうございます!
Dusit Thani は通常1泊8000バーツかかり、チェスプレーヤーに対しては半額ほどで泊まれるサービスがなされています。それでも高いと思っていましたが、このクラスのホテルにその値段で泊まれるならば、結構お得かもしれませんね。今日も頑張ります!

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