今日はタイのNo.1 チェスプレーヤーであり、バンコクでチェススクールを経営するチェスコーチでもある、Jirapak と会ってきました。少し運の悪いことに、現在は常夏のタイでも一番暑く、ソンクラーン(水かけ祭り)の時期であるために、チェススクール自体はお休みです。それでも、同業者の彼と会ってタイのチェス事情を聞くことは、今遠征での大切な目的であったため、彼が貴重な時間を私のために割いてくれたことには、とても感謝しています。
彼のスクール、Jirapak Chess Academy は、バンコク中心地から10km 程離れたビルのワンフロアにあり、最寄り駅からは多少離れるものの、車があれば簡単に訪れることができます。この場所で生徒を集めたレッスンを行うほか、インターナショナルスクールへの出張も行うそうです。教室は非常に清潔で、備品も立派なものでした。
1セットだけでも結構な値段がするはずのこの木製チェスセットが、確認できただけで12セットはありました。今日はBCCO の準備のため、これらのセットを詰めて、会場であるDusit Thani Bangkok に運ぶ準備を整えました。私もそのお手伝いをしつつ、昨年このスクールで主催した、Youth Championship の写真を見せてもらったり、スクールの備品である書籍をこっそりチェックしたりしていました。
スクールを一通り見せてもらい、備品を運ぶ準備が終わったところで、隣のショッピングモールへ昼食にでかけます。好物であるパッタイを頼み、初めてイカとカキを入れてもらいましたが、カキのお味は...ちょっと怪しげ。日本は相当衛生面にうるさいと思いますので、そんな日本国内でカキを食べ慣れていると、東南アジアの貝類というものには、少し臭みを感じるかもしれません。特にカキは鮮度が命ですしね。手持ちのガイドブックにも、タイでは貝類に注意せよと書いてあったことを思い出しました。
昼食後、Jirapak とどこに観光に出かけるかを相談します。私が寺に興味がなさそうなので、彼は少し困り顔(笑) 私も知っていますが、バンコクはお寺ばかりですからね。結局相談の末、まずは中華街に出かけることを決めました。
そして中華街まで移動する車内では、昨日まで行われていたという、National Arbiter の試験用紙を見せてもらうことができました。彼は昨年に香港のセミナーで、FIDE Trainer としての資格を獲得しただけでなく、昨日までの試験を見事にパスして、National Arbiter の資格も得ることができたそうです。これにより、彼自身でFIDE 公式大会を開催することができます。同じコーチ業として、日本ではまず聞けない貴重な話を聞くことができ、とても充実した時間でした。
中華街についてすぐ、謎の葉っぱのジュースをJirapak が奢ってくれました。普段飲まないですが、多分青汁というのはこんな強烈な味がするのでしょう(笑)
こちらはドラゴンフルーツですね。日本では、こうして生のドラゴンフルーツを見る機会は、あまりないかもしれません。
そして中華街で一番有名だというお寺へ。膝をついて真面目にお祈りする人から、座り込んでおしゃべりに興じる人たちまで、様々な参拝客で溢れていました。(後者は参拝客なのか...)
出来立てアツアツの天津甘栗は、横浜の中華街でもよく見かけます。
中華街では乾物が有名で、お茶の専門店にも案内してもらいました。後輩の1人に「タイで流行りの茶を土産に頼む」と言われていましたので、ここで中華街初の買い物です。
こちらはフカヒレでしょうね。中華の高級食材も、バンコクの中華街ではこのように何気なく転がっています。
中華街を軽く一周した後は、MBK Center という庶民派ショッピングモールへ。私がこれまで訪れた、Terminal 21、伊勢丹、Emporium といったショッピングモール、デパートに比べれば、日本人率が低くて高級品も少ない、バンコク市民の買い物の場といった雰囲気でした。
こちらはタイではお馴染み、エイの皮を使った財布です。独特の白い模様が特徴的なエイ皮は、他にもバッグなどに活用されます。
どうしてこんなマイナーな神奈川の地名がプリントされているんでしょうか(笑) 安くて豊富なTシャツも、このMBK の売りの1つのようです。
Jirapak に案内されつつ、バッグや時計、携帯電話のショップを潜り抜け、辿り着いたのは石鹸の専門店。色々と気に入ったものが手に入りました。
Jirapak には今日1日、大変お世話になりました。昨日まではNational Arbiter のセミナー、明日からはタイ北部での仕事だそうですので、貴重な休日に、私のバンコク観光に付き合ってもらったことになります。来年は母親と一緒に来日希望とのことですので、その際は是非、私が都内を案内したいと思います。それではJirapak、4日後の12日、BCCO の会場であるDusit Thani Bangkok でまた会いましょう!
5 件のコメント:
こんばんは、上大岡の名前の入ったポロシャツは笑えました。
コメントありがとうございます!
変な日本語が入った商品はアジアではおなじみですが、上大岡なんてどこから拾ってきたんでしょうかね~。
chessbaseの記事によると タイと日本のrated playerの数はほぼ同じということですが(Englandの左上に並んでます)実感としてどうなのでしょうか?▼o・~・o▼謎
http://en.chessbase.com/post/visual-presentation-of-world-chess-ratings
タイにはFMタイトルをお持ちのかたが数名おられるようですが 高齢化が進んでいるようです・・?▽o・~・o▽
タイのチェスのレベルは日本より少し低いくらいですが、きちんとしたスクールがありますし、FIDE 公式大会も毎月行われています。これはIA の資格を持つ海外のプレーヤーが、タイ国内に滞在しているからこそできることですね。GM をコーチとして呼び、指導することができれば、トップのレベルもこれからさらに伸びるのではないかと思います。
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