2013/11/30

Czech Tour Pilsen Open 6th round and final round


1週間のPilsen Open 全日程が終了しました。6回目の更新ですが、本日の最終戦の棋譜、結果もまとめて更新してしまおうと思います。最初はいつも通り、クリスマスマーケットの食事風景から。6R が始まる前、昨日のお昼ごはんです。


ヨーロッパのクリスマスマーケットに欠かせないものと言えばこれ、巨大なソーセージです。これを売る専門の屋台では、何種類ものソーセージが美味しそうに焦げ目をつけ、お客さんはそれにふらふらと吸い寄せられていきます。私も例にもれず、一本頂いてみました。アツアツジューシー。


そしてソーセージの後は、お姉さんのケーキ屋、Andel Station の屋台へ。本当はまだ試していないチョコレートケーキを食すつもりが、この日は店から持ってこなかったとのこと... 仕方なく、ブルノでも食べた蜂蜜のケーキ、Medovy Dort に再チャレンジです。こちらはこちらで美味しいので、OK なんですけどね。お姉さんには、他のケーキが食べたければ、お店にも寄ってくれと名刺を渡されました。


ついでに今日のお昼に食べたケーキも公開してしまいます。下はチョコレート生地、上はココナッツを使ったクリームでした。(多分ね!) 甘さは控えめ、生地はしっとりでとても食べやすかったです。 


それでは6R の試合へ。相手はチェコのFM Bartos, J です。ゲームを見る限り、オープニングにとても詳しく堅いプレーをするようですが、このレイティングということは、どこかに穴があるはずです。

Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Bartos, J (FM, CZE, 2259)
Pilsen Open (6)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. Ne5 Nbd7!?



黒では何回か指したことがありますが、6. Ne5 を指し始めてから、白では初めて遭遇します。2000年にMorozevich が導入し、人気を博したラインに突入です。

7. Nxc4 Qc7 8. g3 e5 9. dxe5 Nxe5 10. Bf4 Nfd7 11. Bg2 g5!? 12. Ne3 gxf4 13. Nxf5 O-O-O 14. Qc2 Nc5 15. O-O fxg3 16. hxg3 a5 17. Rfd1 h5 18. Rxd8+ Qxd8 19. Rd1 Qf6 20. Bh3!?


ここまで相手はノータイムで指してくるので、完全に準備の範囲内であることが分かりました。この20手目は20. Ne4 がメインであることは知っていましたが、勝ちに行くためにはピースを多少残そうと思い、凝ったアイディアで勝負です。

20... Kb8 21. Qd2! Rg8 22. Qd8+!?



クイーンを交換し、8段目にルークを入れれば優勢だろうと思っていましたが、相手には見事なディフェンスがあります。

22... Qxd8 23. Rxd8+ Kc7 24. Re8 Nc4! 25. Nh6?!


当然だと思ったこの一手がいまいちで、25. b3!? Nxb3 26. Ne4! ならば、難しいポジションになるでしょう。

25... Nd6! 26. Ra8



このe8 のルークをアタックしながら、f7 をディフェンスする手は盲点でした。26. Re5?! Bxh6 27. Rxc5 Rxg3+! も白が劣勢です。

26... Rh8 27. Rxa5


たっぷり時間を使ったうえでこの手を指しましたが、直後にダメなことに気づきます。しかし、27. Nf5 Nc4! でも苦しい以上、白にはすでにうまい手がありません。

27... Kb6?



27... Na6! 28. Nxf7 (28. Nf5 Nc4!-+ これでエクスチェンジが捕まり、黒の勝勢です。) 28... Nxf7-+ 当然、こちらもピースの代償は不十分で、私の負けでした。

28. Ra8 Bg7 29. a5+ Kc7 30. Rxh8 Bxh8 31. b4!? Na6


31... Bxc3 32. bxc5 Ne4 33. Nxf7 Nxc5= この異色ビショップは、まずドローになるでしょう。本譜も似たようなものですが、少ないチャンスを求めて戦いを続けます。

32. Na2 Bg7 33. Nf5 Nxf5 34. Bxf5 Bf8 35. Bd3 Nxb4



このポジションで、相手からドローオファーが来ました。客観的に見ればドローになりそうですが、hポーンが落ちるであろう黒が、ドローのために努力しなければいけないポジションで、白がオファーを受ける理由はありません!

36. Nxb4 Bxb4 37. a6 bxa6 38. Bxa6 Kd6 39. e3 f5 40. Be2 Ke5 41. Bxh5


これで白はポーンアップになりましたが、この異色ビショップエンディングが勝てるのかは疑問なところです。

41... c5 42. Bf7 Ba5 43. Kf1 Bb4 44. Ke2 Ba5 45. Bc4 Bb4 46. Bd3 Ba5 47. Kf1 Bb4 48. Kg1 Be1 49. Kg2 Bd2 50. Kh3 Be1 51. f4+ Kf6 52. e4 fxe4 53. Bxe4 Bd2 54. Bd3 Bc1 55. Kg4 Bd2 56. Kf3 Bc1 57. g4 c4?



ここで黒がポーンを突き捨てなければいけない理由はないはずです。2コネクテッドパスポーンを持つうえ、白マスビショップが完全にフリーになったことで、大きなチャンスがきたことを感じます。

58. g5+ Kg7 59. Bxc4 Bd2?!


この手を見て私は、相手はこの異色ビショップエンディングへの理解が足りていないことを知りました。おそらく、黒が最もドローに持ち込みやすいのは、d8-h4 のダイアゴナルにビショップを置き、g5 のポーンをアタックしながら、f5-f6 を防ぐことでしょう。59... Ba3 60. Ke4 Be7 61. Kf5 Bd6! 私はその場合、ポーンを進めずにキングを上げるつもりでしたが、 f4 のポーンをアタックされたときにうまい手がわかりません。

60. Kg4 Bc1 61. f5 Bb2 62. Bb5 Bc3 63. Be8 Bb2?



私はf5,g5 にポーンが並び、黒のビショップがd8 にいかなかった時点で、白の勝ちは確定だと思いました。(後はビショップをh5 に置き、キングをe6 まで運んだうえで、f5-f6 を突く) しかし、試合後にロシアのIM Chudinovskikh がロシア語で何かまくしたてているので、何事かと伺ってみると、このポジションはドローだとのことです。63... Kf8! Bh5 Ke7!!


Analysis Diagram

このようにビショップをアタックしつつ、キングをe7 に持ってくるのが黒の正しいディフェンスで、こうすることで白のキングはe6 に到達することができません。(Bh5-Bg6, Kg4-Kh5 には、...Bg7! というディフェンスがあります。) そうなると白は別の勝ちのプランを考えなければいけませんが、どのようにf5-f6 を突けば良いのか、よくわかりません。このポジションを勉強した、Endgame Manual をもう一度読み直してみようと思います。

64. Bh5!+-



この後は、何事もなく白勝ちです。黒はf5-f6 を止めるために、ビショップをa1-h8 のダイアゴナル、キングをg7 から離すことができませんが、白にはキングをe6 に運ぶプランがあります。

64... Bc3 65. Kf3 Bb2 66. Ke4 Bc3 67. Kd5 Bd2 68. f6+ Kf8 69. g6 Bh6 70. Ke6 Kg8 71. Ke7 Bf8+ 72. Ke8 Bh6 73. Bg4 Bf8 74. Be6+ Kh8 75. Kf7 1-0


最後は75. Kxf8? とだけ、指さないように注意が必要です。このラッキーな勝ちまでは良かったものの、今日の午前中に行われた、優勝をかけたIM Strebkov との最終戦は、内容がひどすぎました。

Strebkov, A (IM, LAT, 2324) - Kojima, S (FM, JPN, 2364)
Pilsen Open (7)

1. Nf3 d5 2. g3 Nf6 3. d4 c6 4. Bg2 Bg4 5. O-O Nbd7 6. b3 e6 7. Bb2 Bd6 8. Nbd2 O-O 9. c4 Qe7 10. Ne5 Bh5 11. a3 a5 12. Re1 Bc7!? 13. Qc2 Rfd8?!



ここはさっさとナイトを交換し、シンプルなポジションにすべきでした。13... Nxe5! 14. dxe5 Ng4! 15. Nf3 f6= これで黒には何も問題がないはずです。

14. cxd5! exd5 15. e4! dxe4 16. Nxe4 Qf8?


あり得ない手でした。ここもナイトを交換で、さほど黒は苦しくないはずです。16... Nxe5 17. dxe5 Nd7=

17. Nxd7! Nxd7 18. d5!


d4 に孤立ポーンが残れば黒が指しやすいかと思っていましたが、白はこの1手ですべてを解決します。黒はクイーンサイドの崩壊を防ぐ方法がすでにありません。

18... cxd5?? 19. Ng5!+-



まさかのピースただ落ち... この時点で勝負は決まりました。

19... Bg6 20. Qxc7 Nc5 21. Rad1 Nd3 22. Re2 h6 23. Nf3 Nxb2 24. Rxb2 Qxa3 25. Rbd2 Qxb3 26. Ne5 Rdc8 27. Qd7 Rd8 28. Bxd5 Rxd7 29. Bxb3 Rxd2 30. Rxd2 Kh7 31. Nxg6 fxg6 32. Ba4 Rc8 33. Rb2 Rc4 34. Be8 Rc8 35. Bb5 Rc7 36. h4 Kg8 37. Kf1 Kf7 38. Ke2 Ke6 39. Bd3 a4 40. Ra2 1-0


優勝のかかった一番大事な試合でなぜこうなるのか... ラトビアのマスターにはこれで3連敗。まだまだ修業が必要なようです。

11/24 16:00 Kalist, K (CZE, 1886) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/25 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Paldus, P (CZE, 2022) 1-0
11/26 16:00 Ernst, M (AUS, 2164) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/27 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Abdumilak, Z (WIM, KAZ, 2312) 1-0
11/28 16:00 Schmidt-Schaeffer, S (GER, 2382) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 1/2-1/2
11/29 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Bartos, J (FM, CZE, 2259) 1-0
11/30 09:00 Strebkov, A (IM, LAT, 2324) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 1-0


最終日はなかなか荒れたゲームが多かったです。2B のSchmidt-Schaeffer, S - IM Ianov, V のゲームは、黒がポーンアップで、まさかのIanov 滑り込み入賞かと思いましたが、なぜかルークチェックにキングを行ったり来たりでドロー。勝負にいかない理由がよく分かりませんでした。さらに同時優勝のチャンスがあった3B の白、Abdumalik は、まさかのIM Chudinovskikh に負け。(トップの写真、奥のゲームです。) ブルノ、ピルゼンと下に負けが続いていたロシアのマスターも、最後は意地を見せたようです。


7R 終了後、仲良くなったポーランドの親子と記念撮影。12歳になる息子さん(左) は日本語を少し勉強したとのことです。次回は、是非ポーランドの大会にも来てくれと誘われました。



The 1st Prize IM Strebkov, A from Latvia
The 2nd Prize FM Kojima, S from Japan
The 3rd Prize Schmidt-Schaeffer, S from Germany


私はこれから、プラハにバスで向かい、チェコ最大のクリスマスマーケットを楽しんでから、ウィーン、マヨルカと移動して、今回の遠征最後の大会に向かいます。日本の皆さんも、良い週末をお過ごしください!

2013/11/29

Czech Tour Pilsen Open 5th round


今日も今日とてクリスマスマーケットへ。午前10時台でも、広場はお客さんの姿がちらほら。この日は完全に食事のためだけにやってきました。完全に食レポです!


パプリカをふんだんに使ったシチューは、温かく濃厚でとても美味。このままだと味が濃すぎてやや食べにくい人にとって、無料でパンが付くのはありがたいサービスです。


こちらは前日に見かけたときから気になっていた、Domaci Pramboraky という料理です。食べてみると中身はジャガイモで、簡単に言えば平たく伸ばした、巨大なフライドポテトでしょうか。100g で(ヨーロッパでは、dkg という単位を使います。) 16Kc という値段設定で、店主が揚げたものをその場で量り、会計をします。しかし、200g を超える揚げたジャガイモは、カロリーが少し気になりますね(笑)


お姉さんのケーキ屋にも当然足を向けます。こちらはAndel Station という店が出張で屋台を出しているそうで、メインの店舗はピルゼン市内にあります。気になっていたケーキのうち、左のチョコレートタルトを頂くことに。(右は本物のパプリカですかね?) 中央は思ったより濃厚なチェコレートクリームでした。今日は別のケーキを試してみるつもりです!

11時過ぎには食事が終わったので、試合までどうするか少し悩みましたが、相手が強豪の上にあまりに寒いので、試合の準備のためにホステルに戻ることにしました。完全に食事のためだけに広場まで出てきた1時間弱でした。

Schmidt-Schaeffer, S (GER, 2382) - Kojima, S (FM, JPN, 2364)
Pilsen Open (5)

1. f4 d5 2. Nf3 g6 3. e3 Bg7 4. Be2 Nf6



相手は白でも黒でもStonewall Dutch の使い手で、タイトルこそ持っていないものの、2400台にもしばしば勝つIM クラスのプレーヤーです。試合直前ぎりぎりまで、4... Nh6 とどちらを指すか悩みましたが、よりスタンダードなナイトの位置を選びました。

5. O-O O-O 6. d4 c5 7. c3


この手を見て一安心。彼も色々と試しているようですが、7. Qe1 にような手であれば、どう指すか少し悩んだと思います。

7... b6 8. Nbd2 Ng4!?



最初は8... Ba6 から白マスビショップを交換するスタンダードなプランで戦うつもりでしたが、私は白の8手目を見て、早々に仕掛けても良いのではないかと考えました。

9. Nb3 c4 10. Ne1 h5 11. h3


ここが8... Ng4 のポイントで、h2-h3 を突かせることで、g3 のマスを弱点にします。

11... Nh6 12. Nd2 Nf5 13. Rf3 h4 14. b3 b5 15. bxc4?!



15. a4 b4! (c3 の守りが崩れれば、Nxd4! が決まります。) 16. Bb2 bxc3 17. Bxc3 cxb3 18. Nxb3 Nc6= ならば、黒満足な展開ですが、形勢はイコールでしょう。

15... bxc4-/+ 16. Nc2 Bb7 17. Rb1 Qc7 18. Rf2 Nd7


これはかなり理想的なポジションになったのではないかと思いました。黒は次にNd7-Nf6 からe4 のマスをコントロールし、将来的な弱点であるc3 のポーンを攻めることができるでしょう。そのうえで、Rab8 からbファイルも取り返せば、何も怖いところはありません。白の次の駒交換はそれを恐れてだと思いますが、決してうまいアイディアだとは言えないでしょう。

19. Bg4 Ng3 20. Bxd7?! Qxd7 21. Qg4?


なるほど、クイーンを交換してh4 をターゲットにする作戦か、と納得し、全く黒のベストムーブが見えていませんでした。

21... Qxg4?!



21... Qa4!! (盤上の女王たちはすれ違う運命です!) 22. Rb2 Bc8! 23. f5 (23. Qd1 Bf5-+) (23. Qxh4 Nf5 24. Qg4 Nxe3-+) 23... Bxf5 24. Qxh4 Bxc2 25. Qxg3 Bd3-+ これで完全に白マスをコントロールした黒が勝勢です。h4 のポーンを取らせても良いのは完全に盲点でした。

22. hxg4 Rfb8!


試合後に、すぐ22... Bc8 ならば白は困るのではないかと指摘されましたが、それには23. Nb4 でd5 のポーンを攻める反撃があります。

23. Kh2 Bc8 24. Rxb8 Rxb8 25. Kh3 Bf6 26. Nb4 Bb7!



白のナイトはNb4-Na6-Nc5 から、e3-e4 突きを目指します。こうされるとまずいことに気づき、なんとかならないかと知恵を絞るうちに、このビショップを戻すアイディアが思い浮かびました。h4 のポーンがキングで取られても、ナイトチェックからe3 のポーンを取ることができます。

27. g5 Bg7 28. Kh2!?


こう来るのは予想外でしたが、なんにせよh4 のポーンを守り切った黒は、b4 のナイトを追い返して反撃に出ます。

28... a5 29. Nc2 Bc8 30. Ba3 Bf8?!



しかし、これがいまいちだったか。コンピュータの指摘は、30... Bf5! 31. Ne1 Rb7 32. Nef3 Bd3 33. Ne1 (33. Nxh4 Ne2!-+ h4 とc3 の交換が黒に好ましいのは、私も頭にありました。) 33... f5! 34. Kh3 Kf7 35. Kxh4? (このポーン、取ったらどうなるのか試しに考えてみると...) 35... Nh1! 36. Rf3 Rb8-+ なんとメイト受けなしです。e7 もh4 も気にせず、ビショップをd3 まで運べばよかったんですね。難しい...

31. Ne1 Bg4 32. Nef3 Nf5?


この悪手でこれまで積み上げてきた優勢をすべて崩してしまいました。32... Rb7 33. Nf1 (33. Nxh4 Ne2-+) 33... Ne4 34. Rb2 Rxb2 35. Bxb2 a4 36. Nxh4 a3 37. Ba1 Be2! 38. Ng3 Bd3!-+ ならば、まだ黒が勝つでしょう。ビショップでa2 を取りに行くという発想は、全く頭にありませんでした。

33. e4!=



考えてみれば当然の一手ですが、33. Ne5 ばかりを考え、e3 のポーンは取れると思っていました。e4 にナイトを置けるようになった白は、c4 のポーンをターゲットにしつつ、c3 を守れるので、指しやすさが格段に向上します。

33... dxe4 34. Nxe4 Rb1 35. Ne5 Ne3 36. Nd2 Re1!


c4 が落ちることが確定し、劣勢にまでなったかと思われたこのポジションで、冷静にこのベストムーブを見つけることができたのは幸運でした。

37. Ndxc4 Be6! 38. Nxe3 Rxe3 39. Rc2 Bf5 40. Rb2 Rxc3 41. Bc5



これまで特に書いていませんでしたが、今大会はFS と同じで、40手で30分が加算されます。ポーンを取り返し、時間も増えて一安心でしたが、冷静にポジションを見てそんなに簡単でもないかもしれないと思い直しました。黒はダブルビショップですが、黒マスビショップは働きが悪く、e7 のポーンがターゲットになっています。残った時間と増えた時間のうち、15分を費やして満足なディフェンスを考えます。

41... f6!? 42. Nc6 fxg5 43. fxg5 a4 44. Kg1


44. Nxe7+ Bxe7 45. Bxe7 Rc2 46. Rxc2 Bxc2 47. Kh3 Be4= e7 のポーンを取られても、異色ビショップにしてしまえば白に勝つ方法はありません。

44... Be4 45. Ne5 h3 46. gxh3 Rxh3 47. Rb8 Kg7 48. Nd7 Rf3 49. a3 Rf5!



g5 の孤立ポーンへのアタックは、黒の反撃のポイントです。

50. Kh2 Bc6


こうしてd7 のナイトをアタックし、これを取り除きにいけば、黒の概ねの問題は解決します。

51. Ne5 Bd5 52. Rd8 Bb3 53. Nd7 Be6 54. d5!?



なるほど、こうしたアイディアがあるのかと感心しました。白のf8 取りのタクティクスにより、このポーンを取ることはできません。少し焦りましたが、当初の狙い通り、ナイトを消せば問題ないはずです。

54... Bxd7 55. Rxd7 Rxg5 56. Bxe7 1/2-1/2


このルークエンディングは何事もなくドローでしょう。5時間弱のハードなトップ対決は、こうして幕を閉じました。

11/24 16:00 Kalist, K (CZE, 1886) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/25 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Paldus, P (CZE, 2022) 1-0
11/26 16:00 Ernst, M (AUS, 2164) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/27 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Abdumilak, Z (WIM, KAZ, 2312) 1-0
11/28 16:00 Schmidt-Schaeffer, S (GER, 2382) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 1/2-1/2
11/29 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Bartos, J (FM, CZE, 2259)



2B のFM Bartos, J - IM Strebkovs, A は、ナイト、ビショップ、ポーン vs ルークという珍しいマテリアルでしたが、なんとかStrebkovs がドローに持ち込みました。3.5P 同士の対戦はすべてドローでしたが、3P 勢で軒並み決着がついたので、4/5 が多くなっています。私だけ半歩飛び出た4.5P なので、6R 終了時でもこのリードを守りたいですね。次はチェコのFM Bartos, J に白を持っての対戦です!

2013/11/28

Czech Tour Pilsen Open 4th round


前日の粉雪舞う季節とはうってかわり、2日ぶりの晴天となりました。前大会で敗れた宿敵、Abdulmalik との試合が午後に控えますが、1つの楽しみを胸に共和国広場へと向かいます。道中、ローマ以来となる馬車も見かけました。


そう、この日からは共和国広場で、ピルゼンのクリスマスマーケットがスタートです! 何時からかは聞いてませんでしたが、午後の早い時間には、すでに大勢のお客さんがマーケットの屋台を巡っていました。こちらはハンガリーでもお馴染み、棒に焼き付けて焼くパン、クルトシュカラーチです。名称は違うようですが、チェコにもあるとは驚きでした。


ハンドメイドの石鹸も、この近隣の国ではよく見かけます。ブルノでは専門の店を見つけていくつか購入しましたが、こちらも色々と種類があるようなので、お土産用に買ってみても良いですね。


こちらの屋台ではお姉さんたちが何種類かのケーキを売っています。ブルノで食べた蜂蜜とクルミのケーキ、Medovy Dort もありました。個人的には、右端のチョコレートのタルトが気になります。今日も残っているでしょうかね。


マーケットをぐるっと一周して、一番気に入ったのは、こちらの木彫り細工のお店です。大小さまざまな細工が売っており、値段もなかなかお手頃。すでにお土産として、何点か購入しています。


マーケットを一通り見終わった後は、聖バルトロメェイ教会の内部に入ってみることにします。長年、ピルゼンのシンボルとしてそびえ立つこの巨大な教会は、離れた場所からもピルゼン中心地の位置を示す目印として、旅行者を手助けしています。


試合前、時間に余裕があったので聖バルトロメェイ教会に併設されたピルゼンタワーにも上ってみることにします。301段あるという階段を実際に数えてみようと、お気楽な気持ちで上り始めましたが、すぐに息は切れ、足はガタガタ。全くそんな余裕はありませんでした(笑)

それでは、4R の試合解説へ移ります。カザフスタンの女子代表、Abdumalik とのリベンジマッチです。

Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Abdumalik, Z (WIM, KAZ, 2311)
Pilsen Open (4)

1. Nf3 Nf6 2. c4 e6 3. g3 d5 4. d4 Bb4+ 5. Bd2 Be7 6. Bg2 c6 7. Qc2 O-O 8. O-O b6 9. Rd1 Nbd7 10. Bf4 Bb7 11. Ne5!?



先週の試合から、先に私が手を変えます。早めに11. Ne5 と飛び込む変化は、今年イタリアのCaruana が成功しており、そのゲームをいくつか見て指すことを決めていました。

11... Nxe5 12. Bxe5 Rc8 13. Nc3 dxc4 14. e4?!


1ポーンを取らせてセンターを抑える戦略は、Catalan において時たま見られ、ポジションは非常にシャープになります。しかし、白はここでは手数をかけても、大人しくポーンを取り返すほうが良かったでしょう。14. Qa4! b5 15. Qxa7 Qd7 16. Bxf6 Ra8 17. Qb6 gxf6 (17... Ra6? 18. Bxc6!+- この1手が見えず、Qa4 からのa7 取りを切り捨ててしまいました。) 18. Ne4 Rfd8 19. Nc5 Bxc5 20. Qxc5+/= このポジションであれば、確かに白がやや指しやすそうです。

14... Nd7 15. Bf4 b5 16. a4!?



いきなりセンターブレイクを仕掛けるのもありそうですが、16. d5 cxd5 17. exd5 e5 18. Be3 Bc5! これがうまい1手で、どうしても白は良くなりません。

16... b4! 17. Nb1 Ba6?!


この辺りはお互いに難しいところです。17... c5! 18. Qxc4 (18. d5 exd5 19. exd5 Bf6-/+ この形は本譜に似ていますが、黒のビショップはb7 にいたままのほうが働けます!) 18... cxd4 19. Qxd4 Nc5!-/+ 私はc4 のポーンを取り返せれば多少悪くても戦えると思っていましたが、この位置にナイトを運ばれてしまうと、展開で劣る白はかなり苦しそうです。

18. Nd2 c5 19. d5 exd5 20. exd5 Bf6 21. Ne4!



21. Bf1 と指してあくまでポーンを取り返すことにこだわるアイディアと迷いましたが、やはりアクティブなプレーで1ポーンの代償を求めるほうが実戦的だと結論付けました。このナイトはここから本当に頑張ります!

21... Bd4 22. Nd6 Ra8 23. Nf5!?


23. Nxc4!? Bxc4 24. Qxc4 Bxb2 25. Rab1 Bc3 (25... Bd4 26. Rxd4! cxd4 27. Rxb4 このエクスチェンジサクリファイスは、試合中読んでいました。) 26. d6= このポジションでのポーンの代償が十分なのか、確証が持てなかったために、ナイトにはもうひと踏ん張りしてもらうことにします。

23... Qf6 24. d6 b3 25. Ne7+



センターのパスポーンと合わせて、ナイトはさらに良いマスへと移動を続けます。

25... Kh8


25... Qxe7!? 26. dxe7 bxc2 27. Re1!! この手は恥ずかしながら、試合中気づいていませんでした。ポーンでルークが取れるのに敢えてとらないのは、ルークをよける1テンポを稼ぐためです。(27. exf8=Q+? Rxf8 28. Rd2 (28. Re1? Bxb2 29. Ra2 c3-+) 28... Bxb2 29. Rxd7 Bxa1 30. Rxa7 Bc8-/+) 27... Rac8 28. exf8=Q+ (これで上記の変化に比べて、Rd1-Re1 と避けるテンポを稼げていることになります。) 28... Nxf8 29. Rac1 Bxb2 30. Rxc2 c3 このポジションはまだアンクリアーです。こういった変化を見ると、チェスはまだまだ奥深いものだと感じますね。

26. Qe2 Rab8 27. Nd5! Qg6 28. Nc7!



ようやくナイトが思い描いたマスまで到達しました。これでe8 のマスを抑えながら、a6 のビショップをアタックすることで、c4 のポーンを取り返すチャンスを得ます。それにしてもこのナイトの軌跡を考えると、Nb1-Nc3-Nb1-Nd2-Ne4-Nd6-Nf5-Ne7-Nd5-Nc7 ですよ。自分で指しておきながら、ちょっと信じられません!

28... Bb7 29. Bxb7 Rxb7 30. Rac1 Qf6 31. Rxc4!+/=


ようやく白はポーンを取り返すことができました。(30. Rac1 を挟んだのは、Qg6-Qc2 を防ぐためです。) c4 を取り返す1手は残り5分を切るまで考え、黒のアタックが脅威ではないことを読み切ったうえで指しています。

31... g5 32. Be3 Ne5?!



こう指したい気持ちは非常によくわかります。Ne5-Nf3 のナイトフォークがあるため、d4 は落ちないというのがAbdumalik の読みだったのでしょう。(当然、私も最初はそれで苦しいと思いました。) しかし、ここでは強力なエクスチェンジサクリファイスのアイディアが隠れています。

33. Rxc5! Bxc5


33... Bxb2 34. d7+- は黒ダメです。

34. Bxc5+/-



前回の彼女との試合よりも、明確に白はエクスチェンジの代償を得られているポジションです。白の黒マスの支配とdファイルのパスポーンは、十分に白勝勢と判断できる要因になりえるでしょう。

34... Nf3+ 35. Kg2 g4 36. Qe7! Kg7 37. d7!


すぐにルークを取る手も考えましたが、時間がなかったので別の分かりやすいラインにしました。37. Qxf8+ Kxf8 38. d7+ Kg8 (38... Kg7 39. Ne8++- このナイトフォークは、直前まで見えていませんでした。) 39. d8=Q+ Qxd8 40. Rxd8++-

37... Rbb8 38. Qxf6+ Kxf6 39. Bxf8 1-0



最後までどうなるか分からず、彼女の手が39手目で私のほうに差し出されたのを見て、ようやく人心地つくことができました。宿敵Abdumalik を下し、単独4連勝でのトップです!

11/24 16:00 Kalist, K (CZE, 1886) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/25 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Paldus, P (CZE, 2022) 1-0
11/26 16:00 Ernst, M (AUS, 2164) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/27 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Abdumilak, Z (WIM, KAZ, 2312) 1-0
11/28 16:00 Schmidt-Schaeffer, S (GER, 2382) - Kojima, S (FM, JPN, 2364)


後半戦最初の5R は、今大会のリスト1、ドイツのSchmidt-Schaeffer との対戦です。白でも黒でもStonewall Dutch しか指さない彼に、どう対抗するかがゲームの鍵となりそうです。このピルゼンオープンを取るためには、このラウンドで負けるわけにはいきません。


試合後、マーケットで簡単に食事を済ませようと思いましたが、8時ですでに全ての屋台が終了していました! 仕方なく、以前足を運んだタイ料理屋へ。これまで見てきた限り、ピルスナービール1杯150円ぐらいが、チェコの標準だと思われます。

2013/11/27

Czech Tour Pilsen Open 3rd round


ピルゼンに到着して3日目の朝、目覚めるとそこは銀世界... とまではいきませんが、昨夜降った雪の残滓を見ることができました。ブダペストでも初雪が降ったと友人から知らせが届いていたので、こちらでもそろそろかもしれないと思っていた矢先のことです。午前中、道に薄く残る雪を踏みしめながら、共和国広場のある中心街へと向かいます。


お昼ご飯はケバブにしてみました。ノーマルなパン生地も良いですが、こうしたトルティーヤ生地で包んでもらい、さらに鉄板でプレスしたものも、また違った美味しさがあります。

この日はさらに、ブルノ同様に銀行でお金をおろすつもりでしたが、地図で調べた場所をいくら調べても、それらしきものが見当たりません。仕方がないので、日本円を両替しようとホステルに戻ることにします。


その途中、空は一部晴れているのに降ってきました! (見えますかね?) これはまさに、レミオロメンの世界... などと浸っている場合ではありません。雪が降り始めてからというもの、とにかく寒くて仕方ありません! チェコにも本格的な冬が訪れたことを感じつつ、ホステルへと退散していきました。悲しいことに、観光は一切なしです。

3R は久々、隣国オーストリアのプレーヤーとの対戦となります。Slav のe3 をメインに準備していましたが、ゲームは意外な展開に。

Ernst, M (AUS, 2164) - Kojima, S (FM, JPN, 2364)
Pilsen Open (4)

1. d4 d5 2. Bf4 c5 3. e3 Nc6 4. c3 Nf6



またもやこれです! 皆さん、ロンドンシステムがお好きですね。私としては、黒がきちんと対応すればオープニングのアドバンテージが取れないため、白で指すことはお勧めしないでしょう。

5. Nf3 Qb6 6. Qb3 c4 7. Qxb6


ここは7. Qc2 Bf5! 8. Qc1 と指すのがもう1つのメインラインですが、テンポ良くビショップを展開でき、スペースも十分な黒が満足であることは、疑いようがありません。

7... axb6 8. Na3 Bf5 9. Kd1?



いや、それはないでしょうと突っ込みたくなる一手です。Na3-Nc2 を指したい気持ちはわかりますが、黒には典型的かつ有効なアイディアが隠れており、すぐに勝勢となります。

9... e5!


1ポーンを捨てて、f4 のビショップとa3 のナイトを同時にアタックするこの手は、8手目でビショップを展開する代わりにも可能です。(8... e5!? は、黒の勝率が良いものの、実際はアンクリアーだと思います。) 本譜では、黒のビショップの位置が良いうえに、白のキングの位置は悪くなっているため、その効果は絶大となります。

10. Nb5 Ra5!



10... exf4 11. Nc7+ Kd8 12. Nxa8 fxe3 13. fxe3 Nd7 と指して、ゆっくりa8 のナイトを取りにいくアイディアもありそうですが、 本譜のほうが黒の優勢が明らかになります。Ra8-Ra5 もこのラインでは典型的なルークのマヌーバリングで、c7 のナイトをフォークをかわしながら、逆にナイトをアタックしてテンポを取ります。

11. dxe5


11. Nc7+ Kd7 12. Nxe5+ Nxe5 13. Bxe5 Ng4! (13... Bd6?! 14. Bxf6 gxf6 15. Nxd5 Rxd5 16. Bxc4 Ra5 17. Bxf7 Ke7 はやや怪しそう。) 14. Nxd5 Rxd5 15. Bg3 Rb5-/+ このように白がピースを捨てても、その代償は十分とは言いがたいでしょう。

11... Rxb5 12. exf6 Rxb2-+



私の思い描いた理想のポジションに到達しました。7段目に突入したルークは追い返されることなく、白の初期位置にいるポーンを食い尽くす大きなチャンスを秘めています。キャスリングの権利もすでに放棄した白にとって、このポジションはすでに絶望的です。

13. Nh4 Bd3!? 14. Bxd3 cxd3


強力なロングダイアゴナルを抑える白マスビショップは消えたものの、6段目に刺さったパスポーンは、最高の位置にいるルークと合わせ、大きなアドバンテージを黒にもたらします。

15. Nf5?



白が粘るならば、15. e4! dxe4 16. Re1 (d1 にキングを寄せたことを正当化する、唯一の手かもしれません。) 16... g6 17. Rxe4+ Kd7 18. Re3 Rxf2 19. Rxd3+ Ke6-/+ と指すべきだったでしょう。いまだポジションは苦しいままですが、本譜よりはずっとマシです。

15... gxf6 16. Bg3 Kd7! 17. a4 Bc5 18. Nd4 Bxd4 19. cxd4 Na5!-+



ナイト、ルーク、ポーンがキングに襲い掛かれば、裸のキングに抵抗するすべはありません。h8 のルークは、おまけで攻撃に参加しても、しなくても良いでしょう。

20. Kc1 Nc4! 21. h4 Rc8


ここは、21... Rc2+ からルークを取っても当然勝ちですが、ルークをもう1つ加えれば、メイトのチャンスがあると考えました。

22. h5 Rc2+ 0-1



以下、連続チェックによる6手でメイトです。皆さん、読み切れますか?

11/24 16:00 Kalist, K (CZE, 1886) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/25 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Paldus, P (CZE, 2022) 1-0
11/26 16:00 Ernst, M (AUS, 2164) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/27 16:00 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Abdumilak, Z (WIM, KAZ, 2312)


私が今、最もリベンジしたい相手にここでヒットしました! ブルノの優勝者、Abdumilak には、再び白を引いての対戦です。さすがに白を連続で引いての連敗は許されないでしょう。ここがピルゼンの頂上決戦のつもりで、勝負に臨んで来ようと思います!


右側に座る少女は、机に置いた可愛い虎のぬいぐるみ(ペンケースでしょうかね) がトレードマークで、前日も各上に勝って6番ボードに上がってきました。(2R の対戦相手は試合前、「見てくれよ、この虎、めっちゃ可愛いんだけど~」となぜか私にアピールしてきました。そして敗れましたw) 3R では、IM Piankov おじいちゃんからドローを奪い、まだまだ上位勢に食らいついているようです。

左手前、ひげを生やしたワイルドな青年が、ブルノで私と対戦したGrove, Michael です。私とのCaro-Kann の試合はひどかったものの、今年はGM からポイントを取るような活躍も見せており、この日は2300台のIM に勝利。やはり高いポテンシャルを秘めています。ちなみに私と同じ、1988年生まれのようです。他、1-4B は全て各上が勝ち。Grove を含めて、5人が3連勝となっています。


共和国広場では、クリスマスマーケットの準備がいよいよ大詰めです。屋台のお姉さんからは、ピルゼンのクリスマスマーケットは、本日27日スタートだと聞いています!


夕飯は軽くピザで済ませましたが、その後はデザートにケーキをパクリ。友人の丹野さんからは、チェコのケーキはそんなにおいしくないと聞いていましたが、私にとってはそんなことはありません。早めに試合が終わった後は、こうしてゆったりと過ごすのが至福のひとときです。

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