イタリア一人旅 - Roman Holiday -

イタリア観光の記事は、11日夕方から再開です。カターニア空港から向かったのは、ローマ最大の空の玄関、フィウミチーノ空港。少し遅れて午後5時過ぎに到着しました。フィウミチーノからローマ市街、テルミニまでは快速電車、通常電車、バスなどの交通機関があり、ガイドブックでお勧めとされていたバスを利用することに。

バス利用者は非常に多く、空港を出てからすぐにバス停は見つかります。チケットはバスに乗る直前、係員から買うシステムになっており、予想より安い5ユーロで購入できました。バスでテルミニまでは1時間ほど。半分の時間で行きたい人は、14ユーロ払えば快速電車に乗ることができます。

テルミニ駅は1-24番線と地下鉄、そしてショッピングモールまである巨大駅です。(東京、新宿、渋谷駅に慣れている都民には、驚きでもないかもしれませんが...) 帰りもバスを利用したため、結局テルミニ駅で鉄道を利用することはありませんでしたが、次回ローマに来る際は、テルミニからどこかローマ近郊に足を伸ばすのも悪くないでしょう。

7時過ぎに予約していたホステルにチェックイン。ルームメイトはイタリアの男性と韓国の女性でした。韓国女性は、バックパック1つで長く旅行をしているらしく、ブダペストも2週間ほど前に訪れたそうです。12時ごろには全員就寝で、観光は翌朝からスタートすることにします。(この日の夕飯は外れを引いたので、割愛します。)

翌朝は7時に起床。ホステルには朝ご飯がついていないため、近くのカフェでワッフルを頂きました。日本語も書かれていたメニューには、”自慢料理”、”驚き”、”ヨーグルト味がする” などといった、怪しい説明が多かったです(笑) 私は冒険せず、バニラアイスの乗った5ユーロのワッフルをチョイスしました。午前中、バリバリ歩くためのエネルギー源です。

午前9時のテルミニ駅前。この時間はまだ青空が見えていてよかったんですけどねぇ...

テルミニ駅からまず向かったのは、すぐ近くの共和国広場です。中央にはナイアディの噴水が立ち、非常に多くの車が行きかっていました。この車をすり抜けて反対側にするすると渡る、ローマっ子たちの身のこなしに感心(笑)

午前中は、共和国広場からはナツィオナーレ通りを抜けて、ローマの中心地、ヴェネツィア通りに向かうことにします。途中見かけた、このようなジュースやフルーツ、ジェラートなどを売る屋台は、ローマ市内の各地で見つけることができます。

ローマは7つの丘があると言われる坂道や階段の多い街。この階段を下った先に見えるのが...

ヴェネツィア広場のシンボル、ヴィットリオ・エマヌエール2世記念堂です。(口にすると噛みそうｗ) 雲も多いですが、この日一番きれいな空が撮れました。

記念堂の前は警察官と観光客でごった返していましたが、少し離れたところにはこのような馬車が。ローマの交通手段としてはかなり高い部類なので、お金に余裕があって楽しみにとしてならば、乗ってみても良いでしょう。それにしても実際に目の前にすると、馬って本当に大きい生き物だと実感します。

正面からとらえたヴィットリオ・エマヌエール2世記念堂。非常に巨大な建物であるうえ、目の前の道路をひっきりなしに車が通るので、少し離れて撮影するのがベストでした。ヴェネツィア広場の中心辺りからカメラを向けています。

ヴェネツィア広場からはコルソ通りを北上し、ポポロ広場に向かうことにします。コルソ通りに入ってからすぐ、見かけたジェラート屋さんでコーヒーとティラミス味のジェラートを購入。2フレーバーで2.5ユーロという安さは、最初何かの間違いかと思いましたが、ローマ市内ではこの値段がスタンダードなようです。もちろん美味しい!

こちらはポスター屋さんですかね。古そうでも可愛い様々なポスターが店先に並べられていました。

ポポロ広場に向かう途中、寄り道しなければいけないと思ったのがこちら、トレヴィの泉です。泉にコインを投げ込むと、再びローマを訪れることができるという話は有名ですね。この日はタキシードとウェディングドレスに身を包んだ日本人のカップルが撮影を行っていましたが、おそらく本物の結婚式ではなく、雑誌の撮影か何かだったのだと思います。でも、本当に結婚式だったら素敵ですね。

再びコルソ通りに戻ると、何人かの路上パフォーマーを見かけました。ブダペストのバーチ通りでも見かけますが、どうやって全身を銀色にしてるんでしょう(笑) 置いてある缶にコインを入れると、ノリノリで撮影に応じてくれました。

こちらは透明人間集団。一番右はさすがに服だけですよ(笑)

パフォーマーたちを見送り、さらにコルソ通りを進む途中、残念なことに雨がぱらついてきました。宿を出て数時間、天気がもっていたのは不幸中の幸いかもしれませんが、やはり観光中、雨に見舞われるのはついていないです。オベリスクが中心にそびえるポポロ広場は早めに退散し、バライーン通り(写真左) を折り返してスペイン広場に向かいます。

スペイン広場につく前に一度栄養補給。簡単なパスタとティラミスを頂きます。ちなみにコルソ通りでも、ティラミス味のジェラートを食べていたような気もしますが、それはもう昔の話です(笑)

雨の中、スペイン広場とスペイン階段に到着します。雨のせいか、人が少ない... オードリーヘップバーンごっこもしたかったですが、現在はスペイン階段でアイスを食べることは禁じられているそうです。な、なぜだ...

この後、一度ホステルに戻り、携帯を充電しながら午後の作戦を練ります。ローマ市内で見るべきところはいくらでもありますが、まだ訪れていない名所と言えば...

雨の中の観光を再開して、最初にやってきたのは、ヴェネツィア広場の南にあるコロッセオ! 目の前にすると、予想を超える大きさにびっくりしました。しかし、ここに来るならばヴェネツィア広場からすぐに北上せず、こっちに寄れば良かったのでは? という気もします(笑) 完全に無計画観光です。

コロッセオ近くでは、一人の男に写真を撮って欲しいと声をかけられ、それに応じると、写真のお礼だと言って何か手渡されそうになりました。ああ、ガイドブックにこうした手口で金を要求する輩がいると書かれていたことを思い出し、謎のプレゼントは辞退して、すぐにその場を離れました。皆さんも、ローマに限らず海外の観光地では、こうした手口にお気を付けください。

コロッセオから少し遠回りのルートでヴェネツィア広場に向かうと、途中にあるのが真実の口広場です。ローマの休日にも登場する真実の口には、手を入れながら嘘をつくと、手が抜けなくなるという有名なエピソードがあります。真実の口に向かう列は長く、ディズニーのアトラクションのようでした(笑) ちなみに5組に1組ぐらいが日本人です。

50セントをボックスに入れ、いざ真実の口に手を入れてみます。もう少しネタのような内容も考えましたが、「今年中にレイテイングを2400に乗せる」と口にしながらトライ。手は無事に抜けました。写真は係りのおじさんに撮ってもらっています。

真実の口を離れてヴェネツィア広場に戻ると、時刻は午後5時を過ぎ、辺りも暗くなってきました。飛行機の時刻は午後10時過ぎと遅いので、ぎりぎりまで観光を続けても良かったのですが、すでに雨の中を6時間も歩いてへとへとです。あまり無理はせずにテルミニ近くに戻り、ガイドブックに載っていたレストランでピザとパスタ、そしてお決まりのティラミス(笑)を頂き、ローマ最後の食事としました。写真はアラビアータのパスタ。予想よりはるかに量が多く、ピザまで頼んだことを後悔しました。(それでもティラミスは追加で頼みます。)

夕飯後は荷物を預けていたホステルに戻り、午後7時頃のバスでフィウミチーノ空港に戻ることにしました。ブダペストに戻る便はLCC のWizz Air で、片道わずか数千円という安さです。チケットをプリントアウトしていかないと、チェックイン時に追加料金を取られることにさえ注意すれば、格安航空券でも特に困ったことはないでしょう。

前日のカターニア観光に比べれば十分に時間は取れましたが、後半は雨に見舞われたことがアンラッキーでした。それでも、7年半ぶりに訪れるイタリアは、チェスも観光も楽しいものでした。次回は他の日本のプレーヤーと共に訪れてみたいと思います。今後、イタリアの大会に参加してみたいという方は、是非私に一声おかけください!