Brno Open もいよいよ終盤です。7R を迎えるこの日は朝からあいにくの雨模様。ただでさえ寒いチェコの11月なのに、さらに体が冷えるようになります。さすがにそろそろ、何か防寒具を買わなくては。
いつものサンドウィッチの昼食後、今度はこちらのケーキにトライしてみます。Medovy Dort というこちらは、蜂蜜とナッツを使ったもので、どうやらウクライナのケーキのようです。(チェコ語のレシピを発見して解読しましたw) 前日のシュピチュカに比べれば甘さは控えめ、食べやすいと思います。
食後はブルノ中心地を少しぶらぶらしてみることに。聖ヨハネ大聖堂脇からは、ブルノの町が一望できます。しかし、天気が良くないのが残念ですね。
聖ヨハネ大聖堂からは、まだ足を運んでいないシュピルベルク城にも行ってみようかと思いましたが、なぜか迷いました(笑) 仕方ないので、5番トラム沿いをてくてくと歩き、まだ歩いていない地域を散策してみます。チョコレートの表記にひかれてこちらの店を覗いてみると...
かなり本格的なチョコレート専門店でした。スタンダードな量り売りのチョコから、クリスマスシーズンということでサンタやベルをかたどったチョコ、写真のようにラップに包まれてすでにセットになっているチョコレートなど、種類は豊富です。80チェココルナのセットを購入し、店内を撮影させてもらいました。
サンタの隣にいるのは、クリスマスシーズンに現れるという悪魔のような生物、クランプスでしょう。ここチェコだけでなく、ハンガリー、オーストリアなど周辺のヨーロッパ各国で、このクランプスのキャラクター商品を多く見かけることができます。
思わぬ収穫を得た後は5番トラムでCelni に戻り、試合の準備をと整えます。相手は2000台ですが、試合を調べていると今年のIcelandic Open でGM Steingrimsson に勝っていることが判明! 油断せずに試合に臨みます。
この1ポーンサクリファイスは、ケチケメートでSean に見せてもらっていました。しかし、c2 を取って実際に問題がないのかどうかは、初めて真剣に盤上で考えます。
9... Bxc2 10. Ngh5! g6 11. Ng7+ Ke7 は怪しい展開です。私は相手の誘いに乗らず、ポーン取りは諦めて安全に指すことを心がけます。
白がダブルビショップ取りを諦めるのは、特に不思議ではありません。12. Nxd6+ Qxd6 13. c3 0-0-0 と進めば、このラインの典型的な形となり、黒の展開の早さは十分にダブルビショップに対抗できるものでしょう。
簡単に白にもクイーンサイドキャスリングさせては面白くないので、b2,d4 をアタックすることで、黒マスビショップの展開を妨害しておきます。
信じられないブランダーです。d4 をクイーンで取った際、ルークとビショップがダブルアタックになるため、黒はこのb4 のポーンを取ることができます。私からは試合後、彼に指摘したのは16. g3 e5 17. dxe5 Bxe5 18. Kf1!? とゆっくりポジションを改善していくというもの。白の問題はすべて解決してはいませんが、本譜のように焦ってポジションを崩してはいけません。
さらに首をかしげるような手が続きます。白がポーンの代償を求めるためには、17. Bd2 Bd6 18. Rb1 Qc7 19. g3 e5-/+ としてbファイルからのアタックに期待するしかありませんが、代償が十分でないことは明らかです。
2ポーンアップになった黒はクイーン強制交換で、白のあらゆるカウンタープレーをシャットアウトします。この後、d4 のポーンも落ちる白は、ここで勝負を諦めざるを得ないでしょう。わずか1時間半での決着でした。
私より上位のボード、1-3 も全て各上が勝ちました。7R が終了し、なんだかんだでレイティング上位勢がトーナメントをリードする形になっています。それでもやはり、13歳のAbdumalik が1P リードで単独首位というのは、驚くべきことです。彼女にとって試練となるのは、本当の強豪と当る最後の2試合でしょう。(自分が本当の強豪に入っていないところが悲しいw)
11/16 16:00 R1 Kreyssig, B (GER, 1837) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/17 09:00 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Kotva, M (CZE, 1996) 1-0
11/17 16:00 R3 Blahynka, M (CZE, 2188) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 1/2-1/2
11/18 16:00 R4 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Abdumilak, Z (WIM, KAZ, 2311) 0-1
11/19 16:00 R5 Stanek, S (CZE, 1941) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/20 16:00 R6 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Golcman, E (RUS, 2209) 1-0
11/21 16:00 R7 Grove, M (SCO, 2078) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/22 16:00 R8 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Plat, V (IM, CZE, 2472)
いよいよトップ勢同士の対戦です。1994年生まれのIM Plat はここまで5連勝で、先にAbdumilak を削りに行ってほしかったですが、色の関係で私に当たるのは仕方がありません。リスト1 のIM が相手でも、ここは負けるわけにはいかないので、なんとか食らいついて最終戦に逆転優勝の望みをつなげたいと思います。
ブルノについて1週間ですが、全くチェコ料理らしきものを食べていないことに気づき、夕飯はどこかレストランに入ってみることにします。そう決めて地球の歩き方に載っていたレストランを目指しますが、やはり迷子に... ブルノの路地裏は難しいですね。仕方なく入ってみた店もビールのみで「食べ物? なんもないよ!」と言われる始末。本当にブルノはビールばかりのバーが多く、手頃なレストランが見つかりません!
しばらく雨のブルノを彷徨い、ようやく料理も出す店を見つけました。メニューを見せてもらい、料理を数品と、そして折角なのでチェコのビールを頼んでみます。アンダンテで友人に、「チェコのビールは舌の上で溶ける! 他とは違うんだ」と言われていましたが、残念ながら普段ビールをほとんど飲まない私には、美味しいビールなのかは判断ができませんでした。飲みやすいとは思いましたけどね。ちなみに、私が自分の意志でビールを注文したのは、人生で初めてのことです。
そして料理を待つこと15分ほど...
ベーコンで巻いたチキンと野菜のグリル、と言えば簡単な料理に聞こえますが、まさかこのように出てくるとは思いませんでした。野菜はパプリカ、タマネギ、トマトですね。それにしても本体のグングニル、熱くて持てず、どのように食べて良いのかわかりません。結局ナプキンを掴んで上部を持ち、下からせっせと肉と野菜を順に外しながら食べていきました。ビールとサラダ、フライドポテトをつけて料金は300チェココルナ。なかなか満足な夕食でした。
いつものサンドウィッチの昼食後、今度はこちらのケーキにトライしてみます。Medovy Dort というこちらは、蜂蜜とナッツを使ったもので、どうやらウクライナのケーキのようです。(チェコ語のレシピを発見して解読しましたw) 前日のシュピチュカに比べれば甘さは控えめ、食べやすいと思います。
食後はブルノ中心地を少しぶらぶらしてみることに。聖ヨハネ大聖堂脇からは、ブルノの町が一望できます。しかし、天気が良くないのが残念ですね。
聖ヨハネ大聖堂からは、まだ足を運んでいないシュピルベルク城にも行ってみようかと思いましたが、なぜか迷いました(笑) 仕方ないので、5番トラム沿いをてくてくと歩き、まだ歩いていない地域を散策してみます。チョコレートの表記にひかれてこちらの店を覗いてみると...
かなり本格的なチョコレート専門店でした。スタンダードな量り売りのチョコから、クリスマスシーズンということでサンタやベルをかたどったチョコ、写真のようにラップに包まれてすでにセットになっているチョコレートなど、種類は豊富です。80チェココルナのセットを購入し、店内を撮影させてもらいました。
サンタの隣にいるのは、クリスマスシーズンに現れるという悪魔のような生物、クランプスでしょう。ここチェコだけでなく、ハンガリー、オーストリアなど周辺のヨーロッパ各国で、このクランプスのキャラクター商品を多く見かけることができます。
思わぬ収穫を得た後は5番トラムでCelni に戻り、試合の準備をと整えます。相手は2000台ですが、試合を調べていると今年のIcelandic Open でGM Steingrimsson に勝っていることが判明! 油断せずに試合に臨みます。
Grove, M (SCO, 2078) - Kojima, S (FM, JPN, 2364)
Brno Open (7)
1. e4 c6 2. d4 d5 3. Nc3 dxe4 4. Nxe4 Bf5 5. Ng3 Bg6 6. N1e2 e6 7. Nf4 Bd6 8. h4 Qc7 9. Qf3!?
Brno Open (7)
この1ポーンサクリファイスは、ケチケメートでSean に見せてもらっていました。しかし、c2 を取って実際に問題がないのかどうかは、初めて真剣に盤上で考えます。
9... Nd7!?
9... Bxc2 10. Ngh5! g6 11. Ng7+ Ke7 は怪しい展開です。私は相手の誘いに乗らず、ポーン取りは諦めて安全に指すことを心がけます。
10. Nxg6 hxg6 11. Ne4 Ngf6! 12. Bd3
白がダブルビショップ取りを諦めるのは、特に不思議ではありません。12. Nxd6+ Qxd6 13. c3 0-0-0 と進めば、このラインの典型的な形となり、黒の展開の早さは十分にダブルビショップに対抗できるものでしょう。
12... Nxe4 13. Bxe4 Nf6 14. Bd3 Qb6!
簡単に白にもクイーンサイドキャスリングさせては面白くないので、b2,d4 をアタックすることで、黒マスビショップの展開を妨害しておきます。
15. c3 O-O-O 16. b4??
信じられないブランダーです。d4 をクイーンで取った際、ルークとビショップがダブルアタックになるため、黒はこのb4 のポーンを取ることができます。私からは試合後、彼に指摘したのは16. g3 e5 17. dxe5 Bxe5 18. Kf1!? とゆっくりポジションを改善していくというもの。白の問題はすべて解決してはいませんが、本譜のように焦ってポジションを崩してはいけません。
16... Bxb4! 17. Rb1?
さらに首をかしげるような手が続きます。白がポーンの代償を求めるためには、17. Bd2 Bd6 18. Rb1 Qc7 19. g3 e5-/+ としてbファイルからのアタックに期待するしかありませんが、代償が十分でないことは明らかです。
17... Bxc3+ 18. Ke2 Qa5! 19. a3 Qh5! 0-1
2ポーンアップになった黒はクイーン強制交換で、白のあらゆるカウンタープレーをシャットアウトします。この後、d4 のポーンも落ちる白は、ここで勝負を諦めざるを得ないでしょう。わずか1時間半での決着でした。
私より上位のボード、1-3 も全て各上が勝ちました。7R が終了し、なんだかんだでレイティング上位勢がトーナメントをリードする形になっています。それでもやはり、13歳のAbdumalik が1P リードで単独首位というのは、驚くべきことです。彼女にとって試練となるのは、本当の強豪と当る最後の2試合でしょう。(自分が本当の強豪に入っていないところが悲しいw)
11/16 16:00 R1 Kreyssig, B (GER, 1837) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/17 09:00 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Kotva, M (CZE, 1996) 1-0
11/17 16:00 R3 Blahynka, M (CZE, 2188) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 1/2-1/2
11/18 16:00 R4 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Abdumilak, Z (WIM, KAZ, 2311) 0-1
11/19 16:00 R5 Stanek, S (CZE, 1941) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/20 16:00 R6 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Golcman, E (RUS, 2209) 1-0
11/21 16:00 R7 Grove, M (SCO, 2078) - Kojima, S (FM, JPN, 2364) 0-1
11/22 16:00 R8 Kojima, S (FM, JPN, 2364) - Plat, V (IM, CZE, 2472)
Brno Open 2013 R8 pairings
1B FM Kantans, T (5.5) - WIM Abdumilak, Z (6.5)
2B FM Kojima, S (5.5) - IM Plat, V (5.5)
1B FM Kantans, T (5.5) - WIM Abdumilak, Z (6.5)
2B FM Kojima, S (5.5) - IM Plat, V (5.5)
いよいよトップ勢同士の対戦です。1994年生まれのIM Plat はここまで5連勝で、先にAbdumilak を削りに行ってほしかったですが、色の関係で私に当たるのは仕方がありません。リスト1 のIM が相手でも、ここは負けるわけにはいかないので、なんとか食らいついて最終戦に逆転優勝の望みをつなげたいと思います。
ブルノについて1週間ですが、全くチェコ料理らしきものを食べていないことに気づき、夕飯はどこかレストランに入ってみることにします。そう決めて地球の歩き方に載っていたレストランを目指しますが、やはり迷子に... ブルノの路地裏は難しいですね。仕方なく入ってみた店もビールのみで「食べ物? なんもないよ!」と言われる始末。本当にブルノはビールばかりのバーが多く、手頃なレストランが見つかりません!
しばらく雨のブルノを彷徨い、ようやく料理も出す店を見つけました。メニューを見せてもらい、料理を数品と、そして折角なのでチェコのビールを頼んでみます。アンダンテで友人に、「チェコのビールは舌の上で溶ける! 他とは違うんだ」と言われていましたが、残念ながら普段ビールをほとんど飲まない私には、美味しいビールなのかは判断ができませんでした。飲みやすいとは思いましたけどね。ちなみに、私が自分の意志でビールを注文したのは、人生で初めてのことです。
そして料理を待つこと15分ほど...
なんか、グングニルみたいの来ましたけど(笑)
ベーコンで巻いたチキンと野菜のグリル、と言えば簡単な料理に聞こえますが、まさかこのように出てくるとは思いませんでした。野菜はパプリカ、タマネギ、トマトですね。それにしても本体のグングニル、熱くて持てず、どのように食べて良いのかわかりません。結局ナプキンを掴んで上部を持ち、下からせっせと肉と野菜を順に外しながら食べていきました。ビールとサラダ、フライドポテトをつけて料金は300チェココルナ。なかなか満足な夕食でした。
1 件のコメント:
お疲れさまです。 悪魔を倒すRPG系ゲームがお好きなんでしょうか・・? ▼o・~・o▼ 汗
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